夢につき

ゲームセンター/夢日記

DATE=080918.thr 夢を見ている。 車に乗っている。 かぎ型に折れた県道。 ゲームセンターがある。 そこにはピンク色のクレーンキャッチャーやコインゲームの筐体が並んでいて、子供たちが遊んでいる。 僕は― 僕は携帯電話の着信音で目を覚ました。 「もしも…

瞳術/夢日記

DATE=080917.wed 北国の病院に勤めている。 外は一面の雪景色だ。 「だめだ。道はもうふさがってらあ」 補給を担当するおじさんが毛皮の帽子を取りながら言う。 「そうですか。では、本格的に冬篭りモードになりますね」 今日からは保存食が増えるということ…

宝石箱/夢日記

DATE=080916.tue 昭和初期スタイルの洋館。 白壁に西洋アンティークが趣味良く配置されている。 柱時計に隠していた宝石箱を僕は取り出す。 ルビーとサードニクス、紅玉髄、琥珀、黄水晶。 祖母からもらった宝石たち。 「大切な人にあげなさいね」と渡された…

一人住まい/夢日記

DATE=080914.sun 遠足の付き添いをして10数キロ歩いた一日。 ようやく学校の外れにある用務員用の宿舎に帰る。 それは半球のドーム状の建物で、内部は水周りと納戸のために2箇所、四角く抉れた6畳程度の球状のダイニングになっている。 ああ、あとは嫁でもい…

塔挑者たち/夢日記

DATE=080815.fri 僕らは塔を登っている。 「次の国にたどりつくまでの辛抱だ」 分厚い鎧を身にまとった男が言った。 この世界は柱状になっていて、内側をらせん状に陸地が登っていっている。 一巻きをひとつの階層として、複数の階層にまたがる国もあれば、…

花火見物へ/夢日記

DATE=080730.wed 友人たちと花火が良く見える場所まで歩いて向かっている。 5階建て以上のマンションが立ち並び、屋上から見物している人も多い。 橋が架かっている。 歩道から逸れて点検用の足場を歩く。 金網がどこか破れていて、川に落ちるかもしれない。…

蜘蛛寄せ/夢日記

DATE=080729.tue 改札機を鞍馬に見立てていかに美しく改札を飛び越えるかという競技について話していて、実演したら駅員に怒られた。 列車に乗っていたら地震が発生し、緊急停車した。 列車は次の一本以降運休になるそうで、自宅の所在地別に分乗することに…

ごっちゃに/夢日記

DATE=080725.fri 山間の地で新年のお祭りが開かれている。 集落総出で山に登るというもので、通りすがりの僕ら家族も一緒に登ってみる。 山頂に上がってみるとそこには小さな鉄道駅があった。神社はその隣に立っている。 この駅ができて以来、祭りの意味は少…

ウェブカメラ/夢日記

DATE=080708.tue またあのスーパーマーケットに来ている。 お菓子を買った。 帰ろうと出口へ向かう途中、店内のAV機器コーナーの前に黒山の人だかりができているのを見つけた。 目を惹かれてどうにか何が注目されているのか見えないかとつまさきだちで横を通…

大雨/夢日記

DATE=080630.mon バケツをひっくり返したような大雨。 「今日、バイトですよね?」 「うん、早めに出ないと電車が動かないかもしれない。ちょっと早めに出て部屋に寄りたいから今から出るわ」 「はい。お疲れ様です」 車に乗って大学を去る。 自宅の前は水浸…

小運動会/夢日記

DATE=080629.sun 掃除の時間も終り、電気が消えた教室。 夏の終わり8月末。 16時の陽射しの赤みはほのかだが、木造の校舎内が照り出されたようにあたたかい色に染まっている。 「小運動会の計画書だが――」 友人が頭の上で言う。 「今作ってる」 俺が顔を上げ…

ジョージ、カムバック!/夢日記

DATE=080616.mon 「アメリカ・メジャーリーグ、シアトルマリナーズの城島健司捕手が6月15日の試合中、ボールボーイから左ひざにスライディングを受けて負傷。破傷風と診断され、搬送先の病院で急死しました」 というニュースが流れた。俺は驚愕のあまり大声…

毒牙とうどん/夢日記

DATE=080613.fri 表通りの角地に建つ洋風の建物に暮らしている。 部屋が広くて天井が高い。暖房効率は悪いが壁紙や調度品の落ち着いた感じはなかなかだ。 さて、夕暮れが近づいている。 この建物は北東に向かって開いているので夕方は早くから暗い。 少し、…

祖父/夢日記

DATE=080526.mon 田舎に行く途中のようだ。 俺は一人で、ここまでどうやって来たのかも分からない。 田舎道を歩行者をミンチにせんばかりの勢いで自動車が走っている。ひき殺されるかて思ったが、用心したので無事に着いた。 軒先に亡くなった父方の祖父が座…

人情派/夢日記

DATE=080423.wed 人を陥れて脅してほしいままにする悪党が我等の住まいの下層に棲んでいると知り、被害届の通りにやってみると確かに釣れた。二人掛かりで引きずり出すと、そいつはわずかに中学生で、人と信頼関係を築いた経験に乏しいのだと思って朝食を喰…

石室、ほか/夢日記

DATE=080422.tue *Part.1 石で舗装された道。 苔むした石積みの壁。 ここは重厚な石の文化の町。 しめった石のひややかななめらかさ。 ざらざらとした苔の生物的やわらかさをもった手ざわり。 駆ける足音はぴしぱしと反響して震え、 耳朶を軽やかに打つ。 *P…

舟/夢日記

DATE=080419.sat 霧がたちこめる砂浜にたたずんでいたら、沖から手漕ぎ舟がこちらに向かってきた。 それはかつての友人の面影を残した青年だった。 彼は言った。 「どうだ舟に乗らないか?」 僕は答える。 「厭だよ。だって君はそう言って死んだんじゃないか…

自転車観光/夢日記

DATE=080417.thr 自転車に二人乗りして田舎道を走っている。 舗装されていない路面で車輪が跳ねて、後ろに乗っている女の子が僕を掴む手に力が篭る。 「スピード落とそうか?」僕が尋ねるけれど、 「もうちょっとで終わりでしょ?」と彼女が言う。 彼女の言…

栞/夢日記

DATE=080416.wed かすみがかかったようにぼうっとしている頭を、よっこらせっと持ち上げる。 ふと、傍らに黒い机があるのが目に入った。 弟の机だ。 抽斗を開けてみると中には『AQUA』の1巻と2巻が入っていた。 おかしいなと思ってぺらぺらとめくってみると…

ウィスキー/夢日記

DATE=080413.sun 22時。 黒い扉を重たげに開いて薄暗い店内へと滑り込む。 そしていつも通りウィスキーを注文する。 どんなに冷えていても喉を焼くその液体が胸の奥に落ちて行き、 その落下点から熱が生まれて冷え切った体中へと広がっていく。 アルコールが…

葬式/夢日記

DATE=080319.wed □1□ 2頭身の青い髪の長い人形の釣り上がった赤い目が爛々と光っている。 そいつはくるくると2回回って、正面向いたら真っ赤な口を開いて笑い、ぴょいと飛んで左に消えた。 次に黄色い髪の短い人形が飛び込んできて、青い目を爛々と光らせた…

紫目薬/夢日記

DATE=080318.tue 底面の垂線と高さとの比が1対10ほどもありそうな三角錐の建物だ。 コンクリート打ちっぱなしで窓一つ無い。 周囲は500メートルほどの距離まで茶褐色と鼠色の二色の50センチ正方のブロックタイルで敷き詰められている。 空は灰色。風は時折強…

リピート/夢日記

DATE□080316.sun 僕はハンマーで横ざまに右側頭部を殴られ、勢い余ってハンマーがぶち破った自動ドアから外へと転がり出た。地面に叩きつけられ、タイルに自分の血が飛び散るさまを見る。 右足くるぶしに刺すような痛みを感じた。ガラス片が刺さったのだろう…

未来/夢日記

DATE=080314.fri 僕は襤褸を着て町をさまよっている。 今日は会社に就職の面接を受けに行った。 みなりを蔑むような視線が突き刺さる。 履歴書を一瞥した面接官が何ができるかと問うた。 俺は何かができると思って面接に来たのですが?と逆に訊き返した。 面…

美術館にて/デジャビュ

□deja vu DATE■080308 □ 長崎県立美術館で催された「黒澤明-絵コンテの世界」展に来ている。 近くで一度見た絵を後ろから来た人に譲り、遠目の見映えを確認する。 その瞬間。 ■c'est tout その前から少し既視感があったので、この瞬間にぴったり来た。 この…

時を駆けさせる少女/夢日記

DATE::080307.fri 友人が死んだ。 俺は彼が墜落していく瞬間を見た。 彼は上の階から落ちてきて、落ちていった。 それを俺は手すりと天井の間に垣間見た。 鈍い音の直後に甲高い悲鳴が上がった。 俺は階段を駆け下り、倒れた友人の肩に手をかけた。 頭部から…

パリにて理髪を/夢日記

DATE::080226.tue パリに来ている。 立ち並ぶ店をちらちらと見回しながら落ち着きなく通りを歩いていると、とあるブティックの中で困ったような顔をした上品そうな初老の女性と若い女性販売員と目があった。 なにごとと思って一瞬立ち止まると、中から手招き…

不便な役所/夢日記

DATE::080119.sat キレイなビルだが入り口が解りにくくてイライラした。次はエレベーターが見つからない。 なんとか12階にたどり着いたら、 「こちらの書類の窓口はこのB棟ではなくあちらのA棟でのお取り扱いとなります」 窓口の眼鏡のお嬢さんはそう言っ…

クンフーアパート/夢日記

DATE::080117.thr *本日の夢日記は80年代風のコメディ漫画のタッチでお送りします。 「この、軟弱者がぁー!!!」 「ぐっはあー」 俺はぶん殴られて六畳一間をひとっ飛びしてドアをぶち破って廊下に転がった。 「立て!息子よ!立ってこのアパートに住まう…

心霊医術拳法の使い手/夢日記

DATE::080116.wed タクシーに乗っていると信号待ちの間に左側の前部ドア、後部ドアの両方の窓から一人ずつ人間が飛び込んできた。 「ちょっ…!?なんだおま…」 「はいはい!奥に詰めて!運転手!発進!発進!!」 「お客さん、困ります…」 「死にたく無かっ…