栞/夢日記
DATE=080416.wed
かすみがかかったようにぼうっとしている頭を、よっこらせっと持ち上げる。
ふと、傍らに黒い机があるのが目に入った。
弟の机だ。
抽斗を開けてみると中には『AQUA』の1巻と2巻が入っていた。
おかしいなと思ってぺらぺらとめくってみると間に栞が挟まっていて、
絵柄は「海との結婚」のエピソードの衣装を着たアテナさんだった。
紫の地色に白い衣装と黒い肌が映えていて綺麗だった。
現実には地色は黄色のはずなので、これは夢だと気が付いたが、夢でも嬉しかった。
2巻の方はアルだった。何故に。まぁ社長が良かったのに。
少しずつ目が覚めてきて自分がいる場所の情報が頭に入ってきた。
ここは、駐車場だ。
どうやら酔っ払って大学の駐車場で車輪止めを枕に眠りこけていたらしい。
あたりを見回すが朝霧が出ていて視界は晴れない。
霧の向こうから車が来て、スーツ姿の人たちが降りてきた。
こんな朝早くから打ち合わせがあることを嘆いている。
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どんだけ栞欲しかったんだ俺は……。