2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

話し相手/夢日記

*夢日記*081130.sun (今日はどんな本を読もうか……) 俺は構内の書店を2階へと上がっていく。 「あら、今日は珍しい本が入ってますよ」 店員さんが声を掛けてくれる。 「え、どんな本ですか?」 「『太陽を見続けた男―×××伝』。熱核理論の研究者の評伝」 …

10月・11月の読書記録/読書感想

10月末にサボった10月分とまとめて読書記録を作成します。 ■10月購入 10/12 倉野憲司 校注『古事記』岩波文庫 村上春樹『海辺のカフカ』新潮文庫 田中康夫『なんとなくクリスタル』新潮文庫 10/20 塩野七生『ローマ人の物語―終わりの始まり―』(29~31)新潮…

爆破解体作業/夢日記

*夢日記*0081129.sat みんなでラジオ局を訪れている。 プロデューサーに挨拶をして、今日の話に入る。 「えーっと、全員で出てもらうってことでいいのかな?それじゃあ、上にあがってもらって流れの確認をしましょうか」 プロデューサーの案内で3階まで上…

P・R・ハーツ 著 山内春光 訳『世界の宗教シリーズ―神道』青土社/読書感想

アメリカ人の著者による日本の神道に関する解説書。 欧米人向けに英文で書かれたものを翻訳しているのだが、非常によくまとまっていてわかりやすい。 日本独特の仏教との密接な関係にも触れられており、また、近代の新興宗教の派生についても触れている。 日…

適すること、出来ること/daily

僕は僕を育てた親や教師や友人の期待に応えなければならないと思うのだけれど、その最大とは「僕の能力が最大限に活かされること」でありその最小とは「僕の生命が最小限にも生かされること」であるということにはなかなか気がつけなかった。 更には、僕が出…

格差社会について/種々雑感

シンプルに感覚的に考える。 終戦直後、米英に比べて低い水準にあった生活の質が、 高度経済成長によって全体的に底上げされたのが「一億総中流」の時代。 そこから、バブル経済によって、どんどん上層が伸びる中、底辺の特に農林業が伸び悩んでいたが、 バ…

漆原友紀『蟲師』(10・完結)アフタヌーンKC/読書感想

西洋文明が緩やかに入り込みつつある架空の時代を舞台に、 人や獣と自然の理を繋ぐ中間の存在である「蟲」とのかかわりあいを描いた作品。 この10巻で幕を降ろすこととなりました。 久しぶりの、人には見えない道理を心霊鬼神に託す類の良い作品で、 どこか…

角田光代『空中庭園』文集文庫/読書感想

『対岸の彼女』で直木賞を受賞した氏の、その前の作品。 婦人公論文芸書を受賞している……いろんな賞があるんだな……。 現代の家族劇を書くとすると、郊外というのは絶対に無視できない。 そこには都市から溢れた矛盾がありのままに転がっているからだ。 田舎…

上橋菜穂子『精霊の木』偕成社/読書感想

まさかのSF作品。 ファンタジーで有名になった作者の大学院生時代の作品は、研究分野を勉強する過程で感じた憤りをこれでもかと詰め込んだSFだったのです! 面白かった。 非常に興味深い。 情報がてんこ盛りで詰め込みすぎのきらいはある。 小中学生では…

ディック『マイノリティ・リポート』ハヤカワSF文庫/読書感想

フィリップ・K・ディックの作品集です。 短編の作品集というのは、冗談にしてもストーリーテラーを目指すものにとって読むのに恐ろしいものだ。 「自分が温めているアイディアを先に書かれているかもしれない」 おお、恐ろしい。 ……とか考えると本なんてと…

DDD?/夢日記

*夢日記*081122.sat 12畳はあろうかという洋間にいる。 薄いタイル張りの床面はほこりに汚れている。 部屋の一辺はすべてガラス窓だが、入ってくる角度の浅い陽光はほこりにも遮られて弱弱しい。 「この部屋で君は死んだんだね」僕は目の前の女性にそう言…

服部英雄『地名の歴史学』角川叢書/読書感想

九大の先生の書ですね。 うーん…この先生は教養課程の『歴史と認識』の講義を担当しておられるそうですが……僕が受講したそれの内容は「東アジア史」のみだったので違う先生だったのだと思う。(←名前覚えてない。追記:調べた。俺のクラスは宮本氏だったのだ…

市川 宏、杉本 達夫 訳『史記(1)』徳間文庫/読書感想

全8巻の第1巻……しか弟は持っていないらしい。ぬう……。 伝説時代から夏王朝、殷王朝、周王朝、春秋五覇の時代までの白文、書き下し、翻訳で読む司馬遷の史記です。 翻訳がかなりぶっちゃけているので素人にも割と読みやすいと思います。 てか、ぶっちゃけすぎ…

小人閑居して不善をなす/daily

人間の前には大抵の場合、大きな問題と小さな問題とがあります。 小人はそのうち、小さな問題を先に解決したがりがちであり、 大夫はそのうちの大きな問題に先に取り掛かります。 単純に人間が多く集まって大きな集団になった場合、その選択の傾向は人数が多…

言葉の硬軟/daily

今は『史記』を読んでいます。 版元は……徳間ですね。白文、書き下しの前にかなり読みやすい訳文がついていて読みやすいです。(追記:しかしこれは訳文はちょっとくだけた表現がすぎるような気がしないでもないですね…汗) 僕は書き下しでわからない語句があ…

はぐれ雲/daily

「世界で私だけが正気である」と発言すれば、それがそのままに狂気の証明となるだろう。 だが、その正気と狂気の弁別を行っている私は正気だろうか?狂気だろうか? 正気、あるいは平均的な人間像というものは、架空の物にして実在しないのだろう。 ある人間…

塩野七生『ローマ人の物語~迷走する帝国』(32~34)新潮文庫/読書感想

塩野ローマ史の終盤もかなり佳境に入ってまいりました。 属州民がローマ市民になったり、 元老院と最前線の人材交流が激減したり、 キリスト教が台頭してきたりしています。 北方蛮族の騎兵による電撃的略奪行為に対抗してローマ軍も騎兵を主力に据えるよう…

骨格の話。/daily

昨日から背中の左、肋骨の下辺りと、右側の骨がない辺りの筋肉が痛い。 しかし、背骨がまっすぐになっているような気がする。 微妙に背が伸びているような気がする。 ていうか、痛い。 ぐにーっと押されているような感じで、じんわりした痛さ。 完全に側彎し…

張子のDIO/夢日記

*夢日記*081111.tue バイト先に行くと、エレベーターで上がってすぐ真正面にある台にマンガと『つよ○す』と某ズボンアニメの箱が並んでいた。 唖然とした。 「え……いや、その……これは……どうして?」 「郵便で届いたんです」 「なぜに?」 「さあ?」 「い…

高城修三『紀年を解読する~古事記・日本書紀の真実』ミネルヴァ書房/読書感想

京大文学部卒の芥川賞作家による著なので、門外漢からの意見ということになるのかな? 古事記と日本書紀との間に現れている在位年数の食い違いに対して合理的な説明を行おうと試みています。 ちょうど古事記を読み終えそうだったのでよいタイミングで読めた…

たどる道/夢日記

*夢日記*081110.mon 列車を降りて田舎道を歩いている。 陽光は柔らかいというよりも弱い。秋ではなく冬の始まりか――終わりのような陽気。 僕は歩いていく。 向こうから高校生くらいの男女の集団が歩いてくる。その中に見覚えがある少女がいた。 「こんにち…

今日から元気出す/daily

しばらくゆっくりネガティブになっていたのでそろそろ元気出す。 だいたい1ヶ月くらいかけてじんわり気持ちが落ち込んでくると、なかなか立ち直るきっかけがなくて困る。 しかし、そんな俺の思いを妨げるかのように、今日は電車の中で延々「南無妙法蓮華経…

此処のこれ、この困惑/自己言及

空虚だ、と思う。 空を見上げているとゆっくりと上下の感覚が麻痺していく。 空が落ちてくるのか空に落ちてゆくのか。 判然としないまま天地が逆さまに落ち合って、区別を失っていく。 そこには思考しか残らず、身体感覚は消失する。 「生きているとはどうい…

贔屓球団の選手には“さん”をつけない/Hawks

敬意があろうがなかろうが“さん”は付けない。それがファンとしての親しみ。 11月です。 日常において書くことがありません。 ブロック塀の上に置かれたちょっとへこんだ空き缶は秋の高天を見て何を思っているでしょうか? 身の内に捨てられた灰の苦々しさを…