2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【再読】森博嗣『ナ・バ・テア』中公文庫/読書感想

『スカイ・イクリプス』を買い忘れていることに気が付いて、買おうと思うので再読を開始。 すっかり忘れている。 が、それにしてもこの1年前の感想はひどいな。 ⇒森博嗣『ナ・バ・テア』中公文庫/読書感想 気を取り直してこれよりはまともに紹介しておこう。…

全年齢化/夢日記

田舎道の脇、草むらの中に立つ自販機で全年齢化したFateが販売されていて、中学生が買っていた。 俺は、それが元は18禁だから、苦言を呈した。そしたらその中学生はそれを知っていた。 =*==*==*= 草むらの自販機に中学生って、様式美ではなかろうか。そこで…

ファッション/夢日記

(夢の中の)友人たちと服を買いに来ている。 女の子が「私は足が短いからカッコ悪くて」と言うので、「足って言うか膝下が短いから膝出さない方がいいんでは?」と言った。 勘定しにカウンターへ行くと、モニターにケーブルテレビの映像が流れていて、イケ…

歯車/daily

以前、自分のことを会社の一部になれない「いびつな歯車」と表現した。 ところがどっこい。 しっかり、歯車になろうとしている自分がいることに気が付いた。 今日、会社を出た瞬間、 「明るいうちに帰れてる。幸せ~」 とか思ってしまっていたのだ。 いや、…

本多孝好『MOMENT』集英社文庫/読書感想

うーむ。 面白かった、割と。 敢えて言えば、もうちょっとひねりが欲しかったかな。シンプルなのも良いけど、シンプルすぎるのも退屈だ。 主人公は病院で清掃夫のアルバイトをしているが、そのついでに患者から御用聞きをやっている。 そんな話。 なんとなく…

クラウド/種々雑感

景気が底を打ちました。 「実感なき」って枕詞がついているけど、実際、あるはずがない。 景気の底なんだから不景気真っ只中で当然じゃないか、表現として。 景気が底を打った状態というのは、たぶん雇用と在庫の調整が一服して安定した生産ラインを取り戻し…

交流戦連覇しました/Hawks

去年よりは楽だったかな……。 摂津がだいぶ疲れているように見えるのが気になるけれど、オーティズの加入で活性化した打線に多村と松田が戻ってきたのがよかった。 替わりに松中が欠場多めで、小久保さんが不調なのですが。 それにしても、田上がこんなに打ち…

横山秀夫『深追い』新潮文庫/読書感想

横山秀夫の小説は生真面目に組織人の枠に収まっていて、フィクションとしての開放感に惜しいところで欠ける、なんていう感想を書くのにも飽きたので、個別に感想を。 「深追い」 しかしそれでも深追いは深追いだなぁ。 やっぱこの先は厳しい。 「又聞き」 ず…

アナザ・ディメンション/感想

さんじな自分を見つめていたら不安定な感じなので別次元に逃避する。 14日日経朝刊の最終面で久間十三氏が「萌え系アニメ」について語り古されている話をしていて吹いた。 曰く、若者の軟弱化が心配だって。 爆笑した。 なんて典型的な陥穽。 同世代にも惰弱…

財務管理/daily

おとといの研究室の10周年記念、学生さんたちお疲れ様でした。 俺、なんにもしてないからほんと申し訳なくて、でも、申し訳ない顔しすぎて妙な空気出さないようにがんばって厚顔無恥になっておりました。 いや、もともと恥知らずか。 ごめん。マジごめん。 …

湯本香樹実『夏の庭』新潮文庫/読書感想

読んだことがなかったので。 夏休みの読書感想文の題材として取り上げられることも多い、「死」について考えさせる作品として有名です。 しかし、有名すぎて却って敬遠してきました。 あらすじから、最初は興味本位で観察していたおじいさんに情が移り、身内…

横山秀夫『陰の季節』文集文庫/読書感想

警察小説、というジャンルの多くは実質的には刑事小説だった、と僕は思う。 刑事とその捜査対象とで作られる世界が描かれていた。 横山秀夫は、その警察小説を警察の内側だけの世界を描き、その内なる闘争を描いたのが新しい。 そこに描かれる正義は一般に通…

森博嗣『τになるまで待って』講談社文庫/読書感想

なんか、Gシリーズの森先生はすごいずるいな。 動機も犯人も、まだ、提示されないなんて、ずるい。 とか思ってたら…おばさま…何を言ってらっしゃるんですか? うすうす思ってたけど、このGシリーズってこれまで以上に後ろで動いている流れがすごい重要だよね…

チェーホフ 作・小野理子 訳『桜の園』岩波文庫

悲劇的に演じられることが多いこの劇、作者チェーホフは喜劇として作ったらしい。 確かに、悲劇としてはラストシーンはあまりにも穏やかだ。 しかし、喜劇としてはどうだろう? あれだけ思い悩んで悲劇が今にも起ころう、起ころうとしていたのに、終わってみ…

Firewell/woNDeRERs

ひと・ひら・と蛾が飛び、井戸端に羽を休める。 ぐつぐつと煮え滾る井戸の底。 イドの底のソレ。 いらつく。 ぎらつく。 吐き出してしまいたい。 熱を。 沸き起こる熱を。 この井戸が湛えるのは清冽な水ではなく赤熱するマグマだ。 粘性を持って体にまとわり…