文散

キャラ和歌/詩

まとめとかないと忘れるので自分用。 ●「鳥餌買い 餓え凌ぐ粟 御飯とか 羨ま欲しい じわりと涎」 (とりえかい うえしのぐあわ ごはんとか うらやまほしい じわりとよだれ) *鳥の餌を買って粟で飢えを凌ぐ。白いご飯とか羨ましいし欲しい!とじわりとよだ…

光輝の井戸/シテキ

井戸の底を見るように 円いまるい月 漆黒の深遠に湛えられた真円 そこから降り注ぐ月光の瀞冽さたるや 底から汲み上げた井戸水の如し 冷たく静かに観るものを潤す 井戸の暗黒の向こうには確かな光脈があるのだ その天上なの光を 渇く真夏を潤す地下水と同じく…

steake of hardd-live/wOndeRers

足りない考えを足していく。 レーザーで焼き込むように。 こめかみから右手のトリガーを引いて発射する。 焼き込むたびにディスクを送る。 螺旋を描く七色の未確認飛行物体が脳髄から飛翔して脊髄を巻き立てる。 閉じないディスク――半分だけ割れたディスクが…

Firewell/woNDeRERs

ひと・ひら・と蛾が飛び、井戸端に羽を休める。 ぐつぐつと煮え滾る井戸の底。 イドの底のソレ。 いらつく。 ぎらつく。 吐き出してしまいたい。 熱を。 沸き起こる熱を。 この井戸が湛えるのは清冽な水ではなく赤熱するマグマだ。 粘性を持って体にまとわり…

告知/daily

「夕刊紙面がイノベイド~素粒子はGN粒子に変革します」 本日より夕刊紙面が変わります。 1面で偏愛されている素粒子はGN粒子に変革を遂げます。 主筆が脳量子波によって敏感に時代の風を感じとり、旬の話題を切れ味鋭くお伝えします。 2面科学面では「ガン…

饒舌な闇/散文

昔、饒舌な闇を見ていた。 今、懐かしい記憶を探る。 それはよく喋り、よく聞こえた。 私の中にある他人だった。 姿は見えなかった。 だがその存在は私を圧迫した。 私は闇の向こうを見ようとした。 眼を巡らせて視界を回転させた。 上が右になり左が上にな…

きらきらくるくる/散文

金色の目が閉じてゆく。 30日のまばたき。 青い目と金色の目が互いにまばたきあっている。 両の目がぐるりと宇宙を見回しながら、 熱い熱い一つ目の父の周りを踊り回っている。 父の手は無数に伸び、 無数の踊り手を捕らえて、 暗い穴の周りを廻る。 暗い穴…

「かぐや」にトラブル 原因はモノリスか?

本日19時よりNYAXAは報道各社に対し、昨年12月21日より定常運用に入っていた月周回探査衛星「かぐや」が本日3時ごろから数時間に亘って月周回軌道を離脱してゐたことを明らかにした。 担当者によれば「かぐや」は「これからは火星の時代に決まってるよ!(>…

『ラピュタ』の…/daily

久石譲作曲の「スラッグ渓谷の朝『ハトと少年』」を歌ったりする。 ……そう、鼻歌じゃなくて、歌う。 歌詞は毎回違っているけど、正式な歌詞が存在するかどうかは知らないし適当に。 というか、『天空の城ラピュタ』の劇中に使われた部分しか知らないので、そ…

いつだったか書いた/文散

いつだったか書いた憶えがある。 だが、思い出せない。 “私は私の中心に私を据える必要がある” 私とは何なのだろうか? 何をするために生きているのか? 果たしてそれは必要とされている事なのだろうか? 私は必要な歯車か? 私がいなくとも世界は回る。 人…

バラバラ/文散

記事数は1500を超えている。 何故書くのか? 外部化することで認識できるものがあるから。 そうすることで安定することができるから。 人間の証明。 書いたものだけで僕が人間であること、人間として存在していることを記録するため。 懊悩を中心として回転…

新単位“K”/戯わ言

曖昧回避 - この項目では架空の単位Kについて冗談交じりに記述しています。一般的な単位であるところのKについてはWikipediaのK(ラテン文字)をご覧ください。

胸の内の砂漠/文散

アイディアの種はそこら中に転がっている。 たとえば、胸の中にも。 今日は今朝から胸の内側に切り裂かれたアルバムが落ちている。 それがアイディアの種だ。 胸の内側はいつも最初は真っ白な空間に過ぎない。 しかし、そのアイディアの種から連想されるもの…

諸君、土木は好きかい?/戯わ言

平野耕太『ヘルシング』少年画報社、より「最後の大隊」大隊指揮官の少佐のセリフ改変をやってみる。(セリフはこちらを参考にしました) 二番煎じ以降の可能性大(…ネットは広大よ…広大すぎて幸せの青い鳥、じゃなかった先例がなかなかみつからねぇ!) ち…

ガ/詩文

我よ 我よ なぜかすかでも光を求める? 闇に隠れておれば 啄ばまれる事はあるまいに 我よ 我よ なぜふらふらと火に集う? 乱れる風に煽られて 身を焼くこともあるまいに ああ でも 光が熱が 血の通わぬ身には 眩しいのであろう 温かいのであろう たとえそれ…

六曜の国/おとぎ話

一週間が7日であることに不合理を感じる日々についかっとなって別の暦法を空想してみた。 =*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*= 我が国の暦法は太陽暦である「太閤暦」を採用して既に400年の時を数える。 一年は365.2425日で計算し、平年は365…

全知全能の男/寓話

以前書いた「全知全能について/侏儒雑感」を別の角度から書いてみた。 こちらの発想の原点は、「何故自分はうまく物事を処理できないんだろう?もし失敗を無かったことにできたら…そもそも失敗しない存在だったら…そんな全知全能だったらどうだろう?」と高…

コロンブスと卵/戯言

コロンブスの卵が生卵で、コロンブスが卵をテーブルに打ち据えた瞬間に卵が孵ってひよこがぴぃと鳴いたとして、それでもやっぱり卵を立てたことにはなるんだろう。 そうなると周りの貴族連中が立てようと試みていた卵の中ではひよこがくるくる目を回していた…

爪と牙のニュアンス、および僕の捩れについて/myself

次の二つの記事は、爪と牙と題した。 「牙/散文」 「爪/散文」 爪と牙は、それが何かを傷つけるときにどの程度意図的でなければならないか、と言う点において大きな違いがある。 つまり、牙は傷つけるときに顎を開き、そして顎を閉じると言う動作が必要であ…

爪/散文

僕の指には爪がある。 そう意識すると、なんだか原始の記憶か生物としての本能か、それを一揃えの鋭利な武器のように感じ始めてしまう。 想像の中でそれは、鋭角に尖っていて、力強く引っ掻いても剥がれる心配はない。 生まれながらに備わった有効な武器だ。…

牙/散文

噛み付いてやる! このオレには牙がある! 見えるか!?食いしばった唇の隙間から、よく尖った牙が! オレはこれからオマエに噛み付いてやる! そして肉を引き千切って喰らい、溢れ出る血を啜ってやる! 血と!肉! 熱く!生臭い! 血液の! 赤に染まり! 臭…

ちしゃねこたろう/おとぎ話

むかしむかし…と言ってもそう遠く無い昔のおはなし。 あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。 ある日、おじいさんが夜道を家へと帰っていると、キャベツ畑に三日月様のにたにた笑顔が浮かんでいるのを見つけました。 笑顔の上には二つの目玉…

機織女/寓話

真暗な空の下、延々と白い大地が広がっている。 星は無い。ただ、真白い満月がひとつ、ぽつんと空に浮かんでいる。 足元には草がまばらに生えているのだが、光が微かすぎてただ灰色に見えている。ほかは石ころのあまりない乾いた地面だ。 僕ははだしで立って…

Marbles/ネタ

Lost the column of marbles in my heart. They are carved out the fantasic existences for myself. But they only existed on fantasy. Their hearts will never beat, 'cause they're marbles. Cold & White. I played the marbles too much time. So I …

夜霧/散文

無知は闇に似ている。 闇の中では、 微かな光がとても強く感じられる。 小さな物音がとても大きく感じられる。 光に誘われ、 もっと強い灯りのある所へ、 もっと明るい所へと惹き寄せられる。 光があれば見えるという希望がある。 そして、いつか明るい所に…

ショート/散文

非常に短い文しか書けないと感じる。 長い文章を十分に理解できていないと感じる。 長すぎる部分が認識の範囲から零れ落ちていく。 ショート。 回路が憂鬱に浸されてアイディアの電流が正しいルートを流れない。 無軌道な連想で脳髄が加熱する。 思考の端緒…

Gravity/散文

高みより地上を見下ろすと、 より強く引き寄せられるような感覚を味わうことができる。 「お前の居場所はそこではないよ。さあ、こちらへ戻っておいで」 大地がそう言っているように感じる。 頭が下がり、手すりを持つ手が緩む。 胸が手すりの上に載り、かか…

みずへび/寓話

昔あるところに一匹の蛇がいました。 その蛇は小さかったのですが他の蛇よりも少しばかり賢く、それを誇っていました。

ぷらすちっく/散文

"plastic"【英】「柔軟」、「順応性のある」、「可塑性の」、「プラスチック」―。 熱で変形するその性質。 まるで、魂のように。 まだ伸びる。 まだ変わる。 "Plastic My Soul" プラスチック・マイ・ソウル。 可塑魂。 成形自由、硬軟自在。 そんで、まだま…

影と闇と光と/散文

希望の光に背を向けた 足元に影が落ちていた 影は黒かった 眩しくはなかった 光は、眩しすぎて、苦しかった 影は見ていて苦しくなかった 自分の、そのままでない、おおよその形だった 醜さは、隠れていた 鏡に映る鮮明な影ではない 塗りつぶされた黒い影 そ…