きらきらくるくる/散文
金色の目が閉じてゆく。
30日のまばたき。
青い目と金色の目が互いにまばたきあっている。
両の目がぐるりと宇宙を見回しながら、
熱い熱い一つ目の父の周りを踊り回っている。
父の手は無数に伸び、
無数の踊り手を捕らえて、
暗い穴の周りを廻る。
暗い穴を囲んで回る無数の星。
瞳は遠くそれを観る。
観測するは無数の意志。
きらきらとまたたいて、
くるくると考える。
音の無い宇宙で重みと光を感じている。
旋回のリズム。
明滅のリリック。
心で音楽を奏で、
踊り狂う宇宙。
夜通し騒がしく。
昼にも賑やかしい。
黎明から終焉までのダンス。
誰もが誰をも引きずり回し、
踊らぬ者など一人だに無い。
目を閉じる者。
耳を塞ぐ者。
それらをも悉く踊り、狂う。
夢のような
虚ろな海辺のダンスパーティー。
総てが一瞬の永遠。
微小の中の無限。