2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

手相/daily

バイト先の女性職員が、昔台湾に行った時に台湾人に手相を教わったそうで、ちょっと観てもらった。 手を組んでみて、親指が上に来る手が現在の手相で、親指が下に来る手が生まれ持った手相だそうだ。 この辺、右脳利き・左脳利きとの関連性が伺えて興味深い…

二階堂黎人『聖アウスラ修道院の悲劇』講談社文庫/読書感想

二階堂黎人が記述者として同道し、二階堂蘭子が探偵として事件を解決するシリーズの3作目だそうです。 個人的には二階堂黎人作品は初。 蘭子は直感が先行するタイプの探偵で、作者の博覧を絡めた解説が後からついてくるようにして加えられる進み方になる。そ…

蟠/daily

ただいま。 24日にスカイジャンボリに行ったり、能古島でキャンプだったり、現実逃避してたのでブログの更新が滞っておりました。 現在の立場が微妙すぎて、微妙です。 どうしたもんか……。 ぼーぜんと暮らしております。 うーん、自分のことを考えるのって苦…

北京五輪(3)/スポーツ

まずはソフトボールの金メダルおめでとうございます。 エースの上野は2日間3試合で400球越えですか……ど根性ですね。すげえ。 (おかげでウチの王監督が「ウチの投手陣は投げ込みが足りないかな」と発言し、ジョークと知りつつ戦慄した) アテネ銀の雪辱。悲…

横山秀夫『クライマーズ・ハイ』文集文庫/読書感想

この小説を手に取ったなら、せめて読み終わりそうな日には晴れの日を選び、空が見える窓際やベランダで、日が沈んでしまわないように一気に読んでほしい。 僕が窓際で読み終わった時そこには作中と同じ抜けるような晴天があった。 その開放感を味わってほし…

松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』文春文庫/読書感想

芥川賞候補にもなった作品。 しかしこれ、とんでもないブラックユーモアの作品である。 つーか、『精神科医がうつ病になった』の次に読むのがコレってのは、さすがに何なんだ自分。 重ねて書く。 ブラックユーモアだよね、これ? ぜんぜんハッピーエンドじゃ…

泉基樹『精神科医がうつ病になった』廣済堂文庫/読書感想

現役精神科医が、医者としての仕事の中でうつ病を発病して休職し、復職するまでに回復する、その過程を描いた作品。 うつ病のかかり始め「うつ状態」にある人、またはうつ病からまさに回復しようとしている人、また、うつ病あるいはうつ病っぽい人が周囲にい…

雨に蟹渡る道/daily

蟹が破片を味噌で溶いた薄焼きみたいに道路に潰れている。 雨に誘われて道を渡る蟹を見るにつけ哀れと思う。 あのぱしゃっと潰れる軽快な湿った音はなるべくなら聴きたくない。 あのくしゃりと卵を割る右手に感じるようなあの脆さとみずみずしさの感触を足裏…

びみょー/Hawks

桑田、野茂に続き、清原も引退か・・・ひとつの時代が終わるな・・・。 清原はもっと死球を避ける技術があれば、もっと選手寿命も延びただろうし、本塁打数も伸びたと思うのだが・・・新人からでずっぱりでそういう地味な技術を磨く時間に恵まれず、さらにマ…

松本清張『点と線』新潮文庫/読書感想

病院の待ち時間が長かったので読み終わってしまった。 今やワイドショーや報道番組なんかでも「一連の事件の点と線」なんて言い回しに使われる有名な作品です。 僕にとって意外だったのは、この薄さ。 清張初の長編推理小説だったそうで、だとすると納得せざ…

宮部みゆき『今夜は眠れない』角川文庫/読書感想

宮部さんが描く男の子はむしろ女の子っぽい。 つまり、本書なら「雅男」じゃなくて「雅子」だったなら、主人公の心の動きに納得できるのではないかと思いました。 性に目覚めたばかりの中学生男子にとって20歳以上の女をキレイと思うのはかなりマセているし…

村上龍『69 - sixty nine -』集英社文庫/読書感想

バカな小説である。 例えば、童貞でセックスに興味があるのにキスのタイミングを逃すようなそんな甘酸っぱいバカの話。 団塊世代のイカした青春ってこんな感じだったんだろう、と教えてくれる小説。 (ま、村上龍は1951年生まれだそうなので、団塊の世代から…

8月前半の鷹/Hawks

・王監督14日の試合を休養 食べ物が詰まったらしい。マジで心配なんですが・・・。 采配には文句つけますが、プロ野球界のためにも元気でいただかないとファンは困ります。 ・久米登録抹消 しかたないよね。半分くらい投げる勢いで、イニング跨ぎもやってた…

北京五輪(2)/スポーツ

開会式の女の子は口パクで、花火の一部はCGだったらしいですね。 口パクは口パクっぽかったし、女の子が緊張してまったく声でなかったりした可能性を考えれば当然で、トリノ冬季五輪の時も歌手が口パクだった前例があったり、ま、気にしない。 CGも、映像を…

塔挑者たち/夢日記

DATE=080815.fri 僕らは塔を登っている。 「次の国にたどりつくまでの辛抱だ」 分厚い鎧を身にまとった男が言った。 この世界は柱状になっていて、内側をらせん状に陸地が登っていっている。 一巻きをひとつの階層として、複数の階層にまたがる国もあれば、…

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』角川文庫/読書感想

改訂新版ということで、星や宝石が出てくるものが集められたもののようです。 宮沢賢治は「注文の多い料理店」以外は読んだことがなかったのですけど、 ものすごく音感と色彩と光彩に満ちた文章で、五感がぴんぴんと刺激される感じがしました。 それから、仏…

北京五輪(1)/スポーツ

北京オリンピックが開幕しました。 初めて開会式をまともに見ましたけど、中国の運営は気合入れすぎ。 何億ドルかかったの?ってくらい豪華な感じでした。 パフォーマンスの内容は『HERO』の監督・チャンイーモウだけあって、集団の動きや色彩感覚が素晴らし…

胃の痞えがとれる/daily

文字通り、今週ずっと胃が痛かったし、夜眠れずに頭が痒くて掻きまくりの髪抜けまくりのだったのです。 で、その原因であるところの、学会に応募していた論文の審査結果が、本日、返ってきまして、 無事、落ちました! あー、すごい胸がすっきり健やか! こ…

松岡圭祐『催眠 完全版』角川文庫/読書感想

氏のデビュー作の完全版。 つーか、タイトルに「完全版」って付いてないと安心して買えないので別作品はスルーしてしまった。 ・・・やっぱり諸刃の剣だな、この完全版商法・・・。 さて、これまた修正がすごそうな作品。 修正の甲斐があったのでしょう、と…

理由/daily

心は生きている。 体は生きたがっている。 心は理由を求め、体は結果を求める。 そんな齟齬を人体はそれぞれに秘めているのだと思う。 人生にどんな意味があるのだろう?と人が言う。 それは、昔の僕も言ったことがある。 今の僕は、 例えば、もっと生き物が…

森村誠一『人間の証明』角川文庫/読書感想

解説を横溝正史氏が書いていて、しっかり誉めている。(ただし、氏がかなり内容について踏み込んでいるのでネタバレを気にする人は解説は読まない方が良いだろう)。 本作は、松本清張を経て日本の推理小説に今日性、ひいてはメッセージ性が意識されるように…

掻痒/daily

2時に布団の上に横たわった。 しかし、右頬骨の違和感、右肩の緊張、右腰が浮いていること、それらが気になって眠れない。 四肢がそれぞれに胴体から脱け出して、それぞれにずるずると這って行ってしまう。 そんな夢を見ていたような気がする。 手足の違和感…

野球四方山話/NPB

現在絶賛6連勤中でオールスターを見れません。 残念。 野球界の話題をまとめていってみようかと思います。 まずは、 野茂さんお疲れ様でした。 なによりもかによりもこれは触れるべきだよなぁ。 が、完全に出遅れてるし、ニュースでしか見れていない身として…

7月の読生活/読書

<7月の購入> 7/3 恩田陸『六番目の小夜子』新潮文庫 綿矢りさ『インストール』河出文庫 松岡圭祐『千里眼 完全版』角川文庫 7/19 横山秀夫『震度0』朝日新聞社 横山秀夫『第三の時効』集英社文庫 松本清張『砂の器(上・下)』新潮文庫 太宰治『斜陽』新…

太宰治『斜陽』新潮文庫/読書感想

女って、怖いな、強いな、美しいな。 そんな感想を持った。 この「斜陽」というタイトルがすばらしい。 主たる語り手である「かず子」と「かず子の母」、弟の「直治」、そして「上原」この四者四様の斜陽がこの作品には描かれていて、それがそれぞれに力強か…