ウェブカメラ/夢日記

DATE=080708.tue

またあのスーパーマーケットに来ている。

お菓子を買った。

帰ろうと出口へ向かう途中、店内のAV機器コーナーの前に黒山の人だかりができているのを見つけた。

目を惹かれてどうにか何が注目されているのか見えないかとつまさきだちで横を通っていると、幸い人の切れ目からちらりとその何かが見えた。

横長画面のハイビジョンテレビにはどこか港の風景が映し出されており、その画面中央の小屋の蔭で若い男女が破廉恥な行為に及んでいた。

「これ、どこなんだろうな?」

どうやら、インターネットのライブカメラの映像らしい。

ライブカメラは港の海側から街の方向を撮影している。少し角度がついて見下ろし視点になっているのでもしかしたら灯台にでも設置されているのだろうか。画面の中の男女は街側から見えないことに安心しきって熱中している様子だ。

それにしてもどこかで見たことのある風景。

俺は思い返そうとした。

頭の中で画面の風景を反対側から見た風景へと変換する。

「そうか。下浦だ」

記憶の中で過去へと遡る。

懐かしい。みんなと旅行で訪れたのだった。

遡った記憶の中の風景にそのときの道連れが現れるが、ちょっと呼び出した記憶に錯誤があった。

それは白黒で、建物も小さな舟も今よりもぐっと少ない小さな港の風景。

「ちょっと、これはそのとき見た100年前の下浦の風景じゃない」

記憶の中の道連れが不平を鳴らす。

記憶をめくりなおすとその光景に色がつき、建物と大型の船がが増えた。

懐かしい。

記憶を呼び返しているうちに俺はスーパーの外に足を踏み出していた。

後刻。

ネットをうろうろしていたら下浦のウェブカメラの一件がちょっとした騒動になっているのを発見した。

件の破廉恥カップルは某SNSから某巨大掲示板へと晒されてしまい、男は擁護のカキコを自演して恥の上塗りを重ねたようだった。

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低俗な夢だな。見た人間の品性を疑う(苦笑)

「下浦」は現実の土地のものではない。夢の中で無意識的、便宜的につけられたのだろう。

それにしても、この夢の中の旅行のお相手ってある意味脳内嫁だよなぁ。

いや、この子とはいたって健全なお付き合いですよ?

……夢って思うに任せないところがあります(笑)