2008年パ開幕!/Hawks

柴原神。

楽天は9割まで試合を作ったのに最後の仕上げの1割をホークスに譲ってしまった格好。

野村監督はほぞを噛んで悔やんでいるだろうな。

ホークス打線は基本的に一貫して無策の直球中心待ちなので、投手がコントロール良く変化球(特に外角低めに落ちる球)を中心に投球を組み立てると苦も無くひねられてしまう傾向にあります。それは王監督の「相手投手の一番良い球―直球を仕留めてこそ真の打撃」という信仰の影響なのだけれど、それは長距離打者の理想であって、イチローのような「全ての球種、コースをヒットにする」という一番打者の理想も理解して欲しいのだけなあ……。今日2番でスタメンの本間も完全にプルヒッターのスイングだからね。教祖が偉大だと影響も甚大です。ま、もう軌道修正は不可能だろうから、今年もこの点に関しては胃がいたい思いをしつづけるんだろうなぁ。

さて、今日も岩隈相手にこの悪癖が出てもう8回にはすっかりお通夜モードに入っていたのですが、ドミンゴ登場で空気は一変。直球とチェンジアップが主体のドミンゴはホークスにとってはカモネギでしたな!

ま、多村の内野安打はオマケとしても、松中の打撃は見事。あれがスタンドインしてたら松中復活と言ってもいいだろうけど、今日は入らなかったから復活宣言はお預けかな。それでもいい打撃だった。

そして柴原の神ホームラン。7回以降ビハインドの場面での柴原ほど神懸かる打者はそういないね!

2球であっさり追い込まれたときは「次の外角をカットできるか…?」とか不安に思っていたら、外角に構えた球がコントロールミスで内角に入って来てやんの。とはいえこれも膝元のボール球で普通は打てる球じゃないんだけどね。それがジャストミートになっちゃうから試合終盤の柴原はスゴイ。ヤバイ。ゴッド。

と、いうわけで8回まで沈黙していた3人の3連打で大逆転勝利ってんだから野球は面白い。

これで新人・久米にたなぼたのプロ入り初勝利が転がり込んで、チームとしては最高の形になってしまった。なんという結果オーライ。

杉内も悪かったわけで無く、配球が単調になった所を狙われただけなので山崎とミーティングして次へとつなげて欲しいです。

打線は途中交代した本間と山崎、それから代打で入った田上以外は満遍なく一安打ずつして初日がついたので心配はいらなさそう……あ、多村は少し心配だけど。ま、捕手には打撃を期待して無いし、むしろバントをしっかり決めてくれたらいい。明後日の二塁は本多だろうな。本多の打撃センスは本物だわ。本間との間には越えられない壁をはっきりと認識した。

これで打線はほぼ心配要らんな~。多村が打てなかったら大村帰ってきたら多村外せばいーし(可能性は低いけど)。

さ、て。明後日も楽しみ。

ああ、球春一番を勝利で飾るって、幸せだなぁ。