開幕3連勝!/Hawks
ニューヒーローの誕生です。
大場がプロ初登板初完封勝利!
しかも無四球!
正直、ここまでの結果は予想していませんでした。
オープン戦も結果が出ていなかったですし、初登板の緊張という部分を割り引いて5回前後で交替だろうと思っていました。
ところが初回の初球がこれまで見た事もないほど良い直球。
スライダーのコントロールはいまひとつながらこの直球なら勝利投手になれるかも、と思えました。
しかし、その裏の朝井の投球が大場よりもよさげな感じで、イヤな予感が首をもたげます。
そして2回の大場は1回よりも少し球威が落ちてしまうんですよね。
ああ、これはまずいなと思ったら大場は3回に早速ピンチを迎えます。
一死二、三塁で打者鉄平の場面。
ここが最初のキーポイントが現れます。
2球目のストレートは山崎が構える外角低めから大きく外れて内角低めに。
山崎は横っ飛びにグラブを差し出して辛うじてキャッチしました。
これがもし暴投になっていたら、今日は完封どころか5回で交替させられていたかもしれません。
しかし、山崎のファインプレーの後をなんとか乗り切り、大場は無失点を続けます。
一方、ホークス打線にも朝井が立ち塞がり、先制点はおろかろくにランナーを出す事もままならないまま試合は両チーム無得点のまま進みます。
大場は5回、6回と次第に球威の低下が目立ち始め、コントロールのばらつきも大きくなっていましたが、山崎の苦心のリードで三者凡退。球数は100球に近づきます。一方の朝井は90球前後と完封ペースです。圧倒的ホークス不利の流れ。ぼちぼち交替を考えるべきだと僕は思っていました。
そして7回一死一、二塁のピンチ。
直球が全体に上ずり、山崎としては使える球が無い状況です。
ここで高須は簡単に2球目インコースストレートを打ち上げてくれて二死。これがまず大きかった。直球が上ずっているのを見た高須はバッテリーが変化球で勝負してくると考えていたのでしょう。それを直球で押し切った山崎は上手い事リードしたと思います。
そして打者・藤井の場面、追い込んでから山崎は外角低めにボール球を要求します。大場の投球は確かに低めのボール球のスライダー、しかし、山崎が構えていた所よりも内側に寄った分、藤井のバットに当たってしまいます。この三遊間を抜けようかという打球をなんと川崎が好捕!内野安打として失点を阻止しました!これが第二のキーポイントでした。
そしてここから、何と大場の球威が戻り始めるんですよね。
二死満塁で迎えた渡辺直人に投じた速球はど真ん中。しかし、5回に対戦した時よりも伸びが増していたために右飛に打ち取れたのだと思います。
圧巻は8回。
鉄平、草野はなんとか運よく抑えられたという感じで、一杯いっぱいかと思いきや、フェルナンデスに対しては140km/h後半を連発し、トドメはこの日の第一球を超える伸びの外角低めの直球148km/h!120球目であの球威とは、信じられない馬力です!
この直球がホークスに流れを呼び、8回裏は打者一巡の猛攻で一転して4点リード。
9回のマウンドには当然のように大場が上がります。結局、133球の無四球完封。
大いなる可能性を大場は見せてくれました。
ただ、山崎のリードが無ければどうだったかというのは疑問符。
直球とスライダーしか使える球はなく、フォークは見せ球程度。今日は直球が一級の切れを見せて抑える事ができましたが、直球が切れなければオープン戦に逆戻りの可能性も……。
今季はもう無理ですが来季までには緩急をつけられる遅い変化球、カーブか、最低限チェンジアップくらいは覚えて欲しいものです。
次回登板はどうなるか……注目です。
最後に打線についてちょっと。
王監督はバントやエンドランのサインなどは出さないほうが良い結果がでるような気がします。盗塁のサインは割りとうまく行くのですが、バントとエンドランの成功率が……。今日も4回のエンドランはインコースの球を多村が無理やり打つ形になって2ゴロ封殺、8回は川崎がバントを決められずに得点に繋がる2塁打……ホークス打線はこういう動きよりも自由に打った方が良い結果がでている気がします。元々大人なバッター多いですし。後は狙い球をチームとして絞っていったり、そういう所に頭を使って欲しいです。
それから松中。スイングは悪くないと思います。ただ、まだちょっと相手投手の配球が読めていなくて、それで溜めが利いていない気がします。
22日の楽天戦ではベース手前でワンバウンドした球を空振りし、しかも暴投となったのに呆然として振り逃げのチャンスを逃してしまうという大失態を演じてしまいました。これを反省したのか今日は低めに対してはバットが止まっていました、というより手が出ていなかったです。これも配球が読めていない結果と思います。
とりあえず四球を選ぶ事はできているので、じっくり相手の配球を整理してみて、投球ごとに相手の配球を読んで打撃をして欲しいです。
我慢を覚えれば復活は近いと思っています。
しかし、これ以上ない三連戦三連勝でした。
今年はツイてるかもしれません!
日ハムは予想通り打線が振るわないですね。先発もダルビッシュ頼みで不安要素多し。
ロッテは先発が磐石で怖い存在。打線もそこそこ打ちそうな気配でライバルはここか。
西武は打線にばらつきがあるかな。ベテラン投手が活躍すると厄介そう。
オリックスは打線が本領に遠く、投手も不安を残しつつも接戦をものにして勝ち越し。不気味。
楽天は……正直こっちが負けてもおかしくなかった。中継ぎが弱いのが本当に痛い。
先発捕手山崎で序盤を最少失点で乗り切り、終盤磐石の中継ぎ陣で逃げ切ったり代打田上などで逆転していくパターンができつつあるホークスが一番戦力的に充実していると言えそう。
今年は見ていて楽しいな~