MGS/夢日記

■071113.mon

ここはとある観光地。広大な手付かずの広葉樹林が赤蒼黄に色づくこの季節、展望ゴンドラは手軽な紅葉狩りのコースとして有名である。

しかし、今年は展望ゴンドラの帰りのルートが封鎖され、一本での往復運転となっている。

公式には故障箇所を修理中とアナウンスされているが、噂では、帰りのルートの途上で一般に知られてはまずいものが見えてしまうのだと言う。

そして俺は、その知られてはまずいものを知るために、試験運転と称して動き始めたゴンドラの二階部分に侵入した。予想通り、この試験運転に同乗している関係者は厳選されたものらしく、二階には展望用のゴンドラに積むには不釣合いな電子機器だけがあった。そこにある機械を簡単に調べ、彼らが何を調査しようとしていたかについて確信を深める。

一応、用心をして1階部分から上がってくる階段から死角になる場所を探し出し、そこに収まって窓から外を覗く。2階からはそれは見えない可能性もあるが、それはそれで仕方ない。ここから下のディスプレイのデータを傍受することに専念する。不鮮明な画像となるが、これ以上のリスクは犯せない。

ゴンドラの中で無為な時間が過ぎる。じりじりとした焦燥を感じるほどアマチュアではないが、まったく未知の現象が起こる可能性に漠然とした不安は感じていた。そして、次第に階下から漂う殺気に近い緊張感の高まりを感じ取り、俺は少し体勢を起こして身構えた。

何も起こらない。

何も起こらない…。

何も…。

そして、ゴンドラは来た方向へ戻り始めた。

そしてしばらくしてゴンドラ内の空気がやわらかくなりはじめた。

結局、俺の感覚器には何の異常も感じられないままに、階下から安堵の声が洩れ聞こえてきて、俺も背後の機器に背を預けて警戒を解いた。ゴンドラのこちら側からは見えないものだったのかも知れない。反対側だったのかも…そう思うと先ほどまでとは正反対に貴重な経験を逃したという残念な思いが高まってきた。この調査は一体なんだったのか?その疑問への解答は俺が持ってきた小型の検知器、および傍受装置の解析結果に期待することにしよう。

ゴンドラがほとんど地上に近付いた頃、階下からこちらへ上がってくる足音が聞こえてきた。

まずい。俺は脱出の準備を整える。見つかればこの窓を割って外へ飛び出すしかない。もしそうするのであれば、早いに越したことは無いのだが…

果たして、白衣を着た少し濃い顔の三十がらみの女研究員が俺の姿に気付いてしまった。

「不審…!」

女が声を上げる間に俺は窓を破ってゴンドラを飛び出した。幸いゴンドラは発着所にはまだ達していなかったので俺は3メートルほど先の地面に着地し、そして帰投ポイントへと走り出した。緊急脱出の衝撃でデータが破損していなければいいのだが…

□ □ □ 

しばらくさぼってしまっていましたorz

公には書きにくいの軟派なものばっかりだったのでつい…

今日は久々に硬派なのです。

登場する女の人が美人じゃないのも相当久しぶり。

ちなみに、僕はメタルギアソリッド苦手でした。

練習モードの一人目の警備兵すら(以下略