夢日記051228

■Dec.28.Wed

この山は結構標高が高い割には登りやすい。

中程までは道路が通っていて、駐車場から降りて残り半分を登れば良いからである。

駐車場に車を停めて、ザックを背負って登山道を登り始める。楽とは言っても山を舐めたら怪我をする。

駐車場の周りには青々とした緑の木々が茂っているが、登山道を登っていくといくらもしないうちに緑が少なくなり始める。高木から低木に、低木から草や苔に、そしてそのうち岩や石ばかりになっていく。

山頂付近ともなれば目に映るのは岩石ばかり。視線を遮るものは少なく、振り返れば遠く連なる山々の緑が見渡せる。視線を戻すと山頂には荘重な建造物が見える。神社である。

この神社を訪ねるにつけ、この神社をこの場所に建てた職人の苦労を思う。なにせ山頂付近には一本の木も見当たらないというのに、入り口の構えはふた抱えはあろうかという太く立派な木材を使って建てられているのだ。資材運搬の作業は難航したことだろうに・・・。

さて、どうやら登山の目的は参拝ではない。

僕の足は最初に神社の詰め所の窓口へと向かう。

するとそれを予期していたかのように神社の中から人が出てきた。そして僕は出てきた彼と気軽に挨拶を交わす。彼の顔を見ると、僕は彼が長いことここで神主を勤めていることを知っているのが思い出される。

神主の彼は僕にこう尋ねる。「やあ、今日はどのくらい?」

僕は背負ったザックを地面に下ろしながら答える。「今日はあまり多くないよ。」

どうやら僕は郵便配達夫らしい。慣れた手付きで幾つかの封筒を彼に窓越しに手渡す。

神主が封筒の表書きを検め始めた。神主の身なりが目に入る。神主は四十がらみの平均的な中肉中背の男手、総髪を後ろに撫で付け白の袿に浅黄色の袴を身に着けており、清潔で謹厳な印象が強い。

一分も見れば飽きるような平均的な顔立ちだ。僕はふいっと麓の方へと顔を向けた。

するとそこへ知り合いの女性が山を登ってやってくるのが遠目に見えた。

>神社です。

 山登りをしていますが、大した苦労ではないようです。

 それより山の木が段々減っていくのが木になります。

 それと、父が郵政職員(但し内勤)である影響が見て取れますね。