日本丸/夢日記
DATE::080101.tue
市街中心部でもビルが取り壊された後、すぐに次の建築が行われることがなくなりつつある。
俺は有刺鉄線に囲まれた空き地と、その隣の鉄骨だけが組み上がった状態で放棄されているビルとを眺める。
部屋に帰る前にスーパーマーケットに寄って行こう。米を買わなくては。
スーパーは骨組みを晒した簡素な造りで、過去そうであったように人々の購買意欲を刺激するような黄色や赤の彩りはなく、白地にマジックペンで書き殴られた粗末な値札がクリップでスタンドに吊るされている。
いくつかの安い種類の米が売り切れていた。144円の値札が揺れている。これは500グラム単位の値段で、量り売りができるようになっている。他の値札(154円だった)の前に積まれているのも、口を開いて量り売りできるような麻袋だ。
当面は1kgで良いだろうか?
スーパーを出た俺は地下鉄に乗った。
暗闇を走る単調な明滅をぼんやり眺めながら、俺は半年前のことを思い出す。
船はアマゾン川河口の港町(ぐぐって地図で調べると位置的にはマカパ?)を発していた。
俺は脳裏に浮かぶ地図に航路を思い浮かべていた。
探し物はまだ見つからない。
この広い世界は、どこに向かい、どうなっていくのだろう?
「先輩」
後ろから声を掛けられた俺は振り返った。そこには後輩の女の子が立っていた。
あれは半年前のことで、帰国した俺は職場に戻り、そして今がある。
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ちょっとパターンを変えてみました。“■”のために“しかく”って入力をするのが面倒なので。
やや雰囲気は重いですけど、そんなに悪い感じはしない夢でしたね。
今年はどんなことがあり、日本丸はどこへ向かうのでしょうか?
そんな一足早い初夢日記でした。