ゴジラ襲来/夢日記
■060912.tue■
「大変だ!ヤツが現れたぞ!」
「こっちへ向かって来ている!」
「畜生!とうとう俺達を滅ぼす気か!」
「全住民に避難勧告!一人でも多く逃がすんだ!」
のっけからてんやわんやの大騒ぎですが、敵はゴジラです。
荒野に残ったこの都市、日本の最後の砦らしい。
それを見下ろすゴジラ…ゆうに100mを超えてる…でかい…。
とか思っているうちに街に近付くゴジラ。今にも火炎を吐きそう。
しかし、その進路をいぶし銀の鈍い金属光沢の塊が遮る!
「お前の好きにはさせんぞ!ゴジラ!」
おお!スーパーX!
「いくぞ!ミラー展開!」
って、SX-3じゃないんか!?
展開したミラーへと熱線が襲う!
「うわぁ~!」
しかしミラーは熱線を反射して返す事が出来ない!激しい衝撃が乗組員を襲う!
「ミラー、熔解します!」
「総員、脱出!」
高度を落としてビルの谷間に墜落する対G兵器。そして墜落した機体をゴジラの巨大な足が襲う…グシャ!(註1:思わず目をそらしちゃって音しか聞こえなかった)
「くっ…やはりスーパーX2では無理なのか…」とは司令部の声。
いや、二の轍もイイトコでしょ、それは!?(註2:『ゴジラ対ビオランテ』においてスーパーX2が撃墜されたシーンのリプレイを見るかのようだった)
襲い来るゴジラ。
「やべえよ!ほら、逃げるぜ!」
こんなことを言いながら俺の腕をユースケ・サンタマリアが引っ張っている。
てか、俺も登場人物なのかよ。これじゃまるで怪獣映画によく出てくる命知らずの三流マスコミコンビそのままじゃないか。ユースケはカメラ持ってやがるし。
辺りを見回すと、どうやらここはショッピングモールの屋上らしい。夢の登場人物になったら最初に状況確認が必要だからな…そして…
ゴジラと目が合った。
…状況確認してる間に状況悪化してるのはお約束。
そこでようやく逃げ出す俺とユースケ。
「やべぇって。やべぇって」
ユースケだけそういうちょっと意味無い言葉を、必死で階段を駆け下りる。
あとワンフロア、という所で突然ユースケが立ち止まった。
「ちょっと待った!」
その大声に俺も立ち止まって階段の踊り場で立ち止まったユースケを見上げる。
「…てかさ。ここ出てどこに逃げるんだ?」
もっともだった。車も無いのに外に出てどうやって―
とか思っているうちに窓の外いっぱいに黒くて凹凸の激しい、やや黒光りする見慣れたあの皮膚が見えた。決断せねば。
ユースケがややどもりながら先に言った。
「お…俺は、ここに隠れるぜ!外に出たら逃げ切れねぇよ!」
そう言ってビルの中央部分へ向かって走って行った。
俺はそれを見て階段を降りる。何かそういう、分かれる感じだろ、ここは(適当)。
そしてビルから出てゴジラの足を真横に見つつ逃げる。
逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、振り返ったら300mくらいショッピングモールからは離れていた。そして振り返った瞬間が、ゴジラがユースケがまだ隠れているビルにパンチを食らわした。崩れ落ちるビル。俺は思わず叫んでいた。
「ユースケェェェェ!」
そして後を振り返らず逃げた。
力一杯逃げたけど、追いつかれた。足早っ!
間近で見ると、見上げる事が出来ないくらいでかすぎる。
マジで、無理。生存不可能。
とか思ってたら目が覚めそうになってきた。ええ?こんな半端なトコで終わり!?
しかし、何らかのシメを求める潜在意識がそうさせたのか、ここで奇跡が起こる!
「ゴジラ…」
二人の小美人登場…唐突だ…。
「島に帰りましょう…」
『それは…モスラ!』…という俺の心のツッコミを他所に、二人を手に乗せて帰って行くゴジラ…そして薄れ行く俺の意識…
『こんな…ご都合主義でいいのか…?』
がくっ
□ □ □
で、目が覚めました。
問答無用のご都合主義的解決です。
よりにもよってコスモスとは…。
てか、何故にユースケ…いや、ハマり役だと思うけど。
ゴジラシリーズを見直したくなったな~。