銃と銀メッキ/夢日記
■071121.wed-1
ジープに揺られて次の村へと向かう。
悪路にジープは踊り、銃剣がカタカタと鳴る。
心の中は空虚だ。
ただ、命令の通りに動くだけ。
たとえそれがどんなに馬鹿げた指令であっても、我等は戦場に赴き、敵を撃つ。
目的の村はあっさりと占領できたかに見えた。
しかし、そのあっけなさに違和感を覚えたのは俺だけではなかった。
ただ、指揮官だけが勝利に酔っていた。
だから、最初に死んだのは指揮官だった。
銃声は一つだった。たった一発で死ねるとはこいつの愚かさには不釣合いな良い死に様だ。
死せる者の指揮下にあった数名は各々散った。
そして、個々に応戦を試みる。
俺も、撃鉄を起こして初弾を放つ。まず、一人が血飛沫を上げて斃れる。
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昨日から妙に刺々しい夢を見ているな…
■-2
仕事を終えてみんなでハイキングに行くことになった。
一人で歩いていく。
山は水銀メッキを施したような金属光沢の実がなる木で覆われており、赤青黄色銀色にきらめいている。
俺は一人で歩いていたのだけれど、歩きでは目的地に到着するまでには夜になっているだろうことに気がついた。
そして電話を掛けた。
「どこ行ってるの?車で行くのに見当たらないから…」
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どうしちゃったんだろう、俺?