夢日記アーカイブ040322

けっこうアウト。

高校からの帰り(注:高校生という設定)、JR筑前前原駅から出て、駐輪場へ向かう。そして、駐輪場で怪しい男と出会う。

突如俺は、男の背後から放たれた真っ白な光に包まれた。驚くままに光が周囲を満たしていく…。次の瞬間足元にぽっかりと穴が空いた。白く塗りつぶされた世界から、全く丸い穴を通じて暗黒の世界の中へと俺は為す術も無く落下した。

(ここで数日飛んでいる。)

落ちて来たのは大海のど真ん中だった。殆ど裸に近い姿だ。同じような境遇で近くを漂っていた若者達が俺の仲間だ。ルールがある。仲間と共にこの世界を生き残り、子孫を残す。それがルールだ。一つのチームは複数のカップルから成る。恋人のいるものは恋人と共に、いなかった者はかってにカップリングされて、チーム分けされていた。

今は、最初の島を離れて次の住処を探している所だ。海の上をさ迷っている。

当然俺にもパートナーがあてがわれている。全く知らない同い年の女の子だ。俺の横を泳いでいる。

<色々と状況説明を略>

何しろルール、いやルールを定め、自分達をこんな状況に追い込んだ者への畏怖、そのために決められたパートナーから離れる事は恐ろしかった。

違和感を打ち消す為に逆に積極的にルールに忠実になっていたとも言える。

今も俺を見る彼女の視線は余りに熱っぽい。俺は目を逸らした。思いがけなく島を見つけた。

もう少しで上陸、と言う段になって急に頭に「声」が響いた。

「…力で…追い払え…。」

すると、島の森から走り出る者がある。見覚えがあった。高校の同級生の女の子(注:実在しない)。何があったか唇を真一文字に結んでいる。

彼女に気を取られて皆が波間に呆けていた中、俺は海面が少し揺らぐ様を見た。そして、急に手の平を痺れが襲った。見れば蚊に刺されたように膨らんでいる。俺は思わず叫んだ。

「麻痺性の毒だ!」

皆慌てて島を離れる。そしてその少女もこちらへ泳いで来て群に加わる。しかも俺に微笑んで。

「久しぶりね。」

と。

しかし、どれだけ離れても麻痺は進行するばかりだった。俺はさっきの「声」とこの少女の行動から発想した。この少女の仕業ではないか、と。

俺は少女を掴まえ、思い切り水中に沈めた。

「ちょ…何…ガボガボ…」

手足をばたつかせて彼女が抵抗する。

「何してるんだ!?」

仲間たちも困惑を隠せない。

「気絶させるんだ!」

俺はそうとだけ言って、彼女を抑えつづけた。そして彼女が程なく気絶し、手足の痺れが消える…。

「やはり…犯人はこの子だ。」

それは皆にとって衝撃的だった。

「じゃあ、そのまま殺した方がいいんじゃないか!?」

仲間の一人が言う。しかし俺はそれを否定した。水中で彼女に活を食らわせた。すぐに水を吐く。

「いや、それは彼女に今のが何だったのか、秘密を聞いてからだ。」

そして、すぐに気がついた彼女も言う。

「あなたが人工呼吸してくれたら考えても良いけど?」

悪女の微笑だった。

俺のパートナーが不安げな顔を見せた。

程なく違う島についた、彼女から話を聞く。