しじんのうた、だれかにあてたてがみ、だれもにあてたてがみ、へんじをきたいしてしないふりをするてがみ、さまよって、さまよって、かえってこない、こと。こくうにすいこまれるうたのごとし/散文
もし、詩人が死んだとしてだ。後には何が残るだろうかな…。
僕には、少なくともだよ、僕には何も残らない気がするんだ…。
どんな事を考えて、どんな事をして、どんなどんなものだったって、
それが虚しい事の様にしか思えないんだ。
自分に自信が無いのだろう。
いつも虚勢ばかり張って…それは虚勢でしかないのに信じ込まれてしまって…
捨てたくなるんだよ。
虎の威を借ったつもりが、借ったものの重さも知らなかったことに、重さを借ってる事にあとあとあとからきづくのさ。
重くて、潰れて、無くなってしまう、その寸前に。
でもそれは、いつも遅すぎはしないのさ、いや、遅いが、遅くないが、どっちなのだ。
混乱している。
それに任せている。
詩人は生きる事を知らなければこの世の謳歌を歌う事はできないのに。
詩人ではないのか。
死人なのか。
そうかも知れない。
そうなのかも知れない。
誰かこの似非詩人にも、どうかご理解を、どうせ死人なので、構いやしないでしょうけど。