羨望/daily
先日、街行くカップルを眺めた時に、生まれて初めて
「羨ましい。彼らに比べると、なんて僕は淋しい…」
なんてことを思った。
そして、
「僕の好きなあの人も相手がいないのだとしたら、今にもこんな思いをしているのだろうか?だとしたら、先日彼女らから受けた非難も当然かな」
と思った。
知識として、そういう感情が他の人々に沸き起こることは知っていた。
でも、自分自身の感覚として、そういう感情を抱いたことが無かった。
カップルを見ても、優しい気持ちで「お幸せに」とか思っていた。
バカップルを見てイラつくことがあっても、それは非常識さに苛立っているだけで自分との対比があってのものではなかった。
「誰かと一緒に居たい」
「誰かに話を聴いてもらいたい」
そう少しでも思うようになったのは、とても最近のこと。
弱さが自分一人では処理できない場合もあることを自覚し始めてからのこと。
弱さに溺れるのでなく、虚勢を張るでもなく、そのままで芯から表面まで一つになりつつある中で、正体が顕わになりつつある。
そんな過渡期。