弱過ぎるホークス/Hawks

ホークスが弱過ぎる。

今日の試合もかなり酷い展開の負け方で、ファンは勿論の事、選手も首脳陣も深いショックを受けているだろうと思う。

25イニング連続無得点…重たい数字がのしかかる。

弱過ぎる。

しかしそれは、「リーグの中で弱い」と言う意味ではない。

「見て取れる実力に比べて、発揮できている力が弱過ぎる」と言う意味だ。

ホークスの戦力は今でも強力だ。

先発陣の実績は十二分にあるし、左腕は少し調子を落としているが、今年は右腕が好調で、救援陣も少なくとも他球団に見劣りしないだけの陣容を持っている。

打線もそうだ。

核となる松中・ズレータがいるだけでも大きなアドバンテージ。

1番が固定できている球団は元々少ないし、3番も適性を持った選手はなかなかいない。ホークスのそれは平均少し上くらいのレベルにあるし、もっと苦しい球団がある。

下位打線は比べるべくも無い。元から打てないものなのだ。

打線についても見劣りはしないはずなのだ。

それが25イニング連続無得点。僕は原因は精神面にあると思う。

今シーズンに入るずっと前から、王監督は“スモールベースボール”を掲げていた。

しかし、監督も、選手も、この言葉に縛られ過ぎてはいないだろうか?

スモールベースボール”といっても、必ずしも序盤からバントをしなくても良いはずだ。

僕はこの“スモールベースボール”という言葉が嫌いだ。どうせ言うのならば、“スマートベースボール”と言って欲しい。

試合の流れを読み、知恵で次の塁を勝ち取り、次のアウトを勝ち取る。それは最も理想的な考える野球だ。“スモールベースボール”の本質もそこにあるのだと、僕は思う。

とにかく、火曜日以降に目を向けよう。

ズレータはあれだけタチの悪い乱闘を起こした以上、三試合以上の出場停止は避けられまい。その間は、一塁・松中、DH・カブレラ、左翼・井手、右翼・柴原がベストと思われる。

そしておのおのの打順についてだが、

一番大村は、序盤は初球からどんどん振って行って良い。後半は流れを見ながらバントも視野に入れて言って欲しいが、とにかく大村の良さは思い切りの良いバッティング。それを心掛けて欲しい。

二番には稲嶺を推したい。本間はプルヒッターで、長打が多い半面、全体に雑な印象がある。それよりはスイッチヒッターで小技も使える稲嶺を二番に置いた方が適当だと思う。

三番には、やはりカブレラだろう。正直三番としては物足りないが、右方向への打球と確実性で選ぶと彼しかいない。適性から言えば、井手正太郎が成長して三番に座ってくれるのが望ましい。というか、カブレラくらい押しのけて見せろ!

四番は松中。完全に気負い過ぎている。だからプレーオフでも結果が出ないのだ。城島やバティスタ、そして小久保の分を…という思いを背負うのは練習中だけにして、打席の中では頭を空っぽにする方が良い。松中はいつも打席で考え過ぎだ。

五番はズレータなのだが、出場停止中は井手しか居まい。その点、非常に痛いが、井手がここで覚醒してくれる事を願う。ズレータはとにかく興奮し過ぎ。松中と同じで、打席では冷静に。

六番は柴原となる。非常に苦しい。松田の結果が出ていない以上、柴原に期待するしかない。

七番の松田はそろそろ結果が欲しい。4月終了時点でホームランゼロならば、二軍に落とす事も検討すべき。これ以上結果が出なければ、却って力んでフォームを崩す危険があるので、その意味でも二軍で鍛えなおすのが賢明と思う。

八番は山崎とした方が良いと僕は考える。捕手としては十分の力量を示しているし、打撃も的場よりは期待できる。彼を九番としないのは、八番と九番を比べて、どうせ同程度しか期待できないのであれば、大村の前にはより足の速い打者を置く方が賢明と思うからである。

九番ショートは、鳥越か本間のどちらかで良い。どちらもそれなりに打てるし、バントも出来る。

ファンのドリームではそんな感じです。

頼ンマス!王監督