思う通りに
いつかこうなると思っていた。
半年前にも見えていた。
いや、一年前にも薄々予感していた。
いろいろなえにしがほとけて孤立する一瞬。残された唯一本のいと。
絶望的に細い。細くても構わないと思う。死を見つめて来たからこそ、それを好み、それを恐れる。その矛盾ー。
知っていた。あのひとを前に言えなかったのも、いつかこの道をー…。
そうだ。もうずっと前から知っていたのだ。
僕は弱い。
絶望的に弱い。
その場凌ぎの仮面を、てんでバラバラに積み上げて来た報い。
いつか砕け散るという確信。それを避ける道即ち望まれぬ道。僕はそれを誤魔化し、封じて来た。
三年前。まだ克服可能だと思っていた。それがこの外にも活動的な研究室に入った理由だった。
そしてそれは部分的には達成された。それは良かった。
でも限界も見えた。生存限界が対人関係に関してくっきりと線引きされつつある。
まだ探せば見付かるだろう。今迄逃げ込んで居た道から一つ落ちれば良い。望まれる様に振る舞い、仮に望む日々といえ確実に生きる道。
まだ帰れるけれど、もう同じ位難しい。
結局は同じ覚悟が僕を生かすだろう。
その覚悟が生存の努力の理由であり、欲となる。
間違っている。
間違っている。
また、間違っている。
信じるな!自分なんか!そうだ考えるな!
考えるな!
考えるな!
考えるな…。