『天元突破グレンラガン』/アニメ感想
にゃああああああ!
……はい。今日未明に福岡地域で最終回を迎えました『天元突破グレンラガン』の感想です。
アニメが続くなぁ……
面白かった。『ガンダムOO』とかより圧倒的に面白かった。
全編通して気合で何とかなるという話なので、そういう勢いが嫌いな人は苦手かもしれない。
あんまり深く考えずに楽しめる優秀な子供向けアニメ…でいいのかな?
よくわからんが、なんかとにかくがんばれ、超がんばれって気分になる作品ですよ。
まず、敵が「人間を狭い所に押し込めて暴力の脅威でもって管理している」というタイプの敵です。
「世界征服を企む悪の秘密結社」とかではなく、既に征服が完了しているんです。
そしてその敵を倒し、自由を手にするために戦うというのがこの作品の登場人物の動機になっています。
物語の序盤、主人公のシモンは自信過小な少年で、支配されていた状態に戻ろう、戻ろうとします。
しかし、彼の兄貴分であるカミナが彼が立ち止まろうとする度に引っ張り上げ、引っ張りあげて行くんです。
このため、物語の序盤は主人公はカミナであるかのようにカミナを中心にして進みます。
その後に関しては多くを語りませんが、こんな「情けない」シモンが自信を身につけて大きく成長をしていく様が大きなカタルシスを与えてくれます。
そこにあるのは自己肯定の大きな塊で、失敗を恐れない勇気と、失敗したらそれを取り返すような成功を収めてやるんだという気概の塊です。
そういう前向きな心ってのを見せてくれる意味でいい作品ですね。
芸術的とか深みとかはどーでもよくて、だがそれがいい。
では、ネタバレの感想を書きますかね。
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3話で爆笑しつつ燃えてハマリ、
8話で呆然とし、
11話で熱血が頂点に!
15話で一段落した後、
17話でにあにあしたと思ったら突き落とされて、
ロシウにさんざんイライラさせられて、
21話の宿命合体で再点火!
25話のキタンには最初のウザさを忘れ、
27話でにああああああああああ!
って感じでした。
ネタバレでもなんでもねーな。
序盤のシモンの弱気さが兄貴の死後に女々しさに変化したのは、兄貴の死は―予想以上に早かったが―予想通りだっただけに、やきもきしつつもどのタイミングで覚醒するか楽しみにしていた。そしたら、このシモンの覚醒も予想よりも―最近の漫画やアニメの傾向よりも―もっと早くて、それも素晴らしい形で表現されていて、滅茶苦茶感動できた。あの口上は空で暗記してしまったよ。
とにかく展開が早い、と感じるのだけれど、それは最近の漫画、アニメの展開が滅茶苦茶に遅いから相対的に早く感じるという意味であって、僕はこれが適切な速度だと思います。
『ブリーチ』とか『NARUTO』とか『ONE PIECE』とか、本当に遅いもの。辟易してる。
最後に安易なハッピーエンドで決着しなかったのも良かったと思います。
確かにニアには幸せになって欲しかったけれども!でも、漢が悲しみに堪える背中!あの背中がかっこいいんだから!
漢の美学だよなぁ~
最後にニアはブーケをヨーコに投げて、ニアが消えた後に指輪はヨーコの足元に転がるんだけど、ヨーコがシモンに指輪を渡すのが、また、いいんだよなぁ。
複雑な心情だよなぁ。
本当にヨーコはいい女になった。カミナに初恋してそれが不完全燃焼のままで、気がついたら自分に惚れていたはずの男が漢になったのに気がついた時には新しい相手が存在することを知っていて、それでも惚れてだよ、そんで身を引いてたりなんかっていう、姉御!という展開だね!
で、キタンの「これは俺のわがままだ」ってのがね、漢の最期のずるさなんだけどそれを許せるってのもいい女って感じだったね!
男ってそういうの好きだよね~。
…え~、そういう見方もありました。
ロボットも良かったなぁ。
ダサい。でもかっこいい。
合体ですべてが解決する。ご都合主義?それがどうした!
でも、ちょっとあのコスチュームは……ごほん、いやカッコよかったね!
星型サングラスを見た目だけで批判するやつは分かってない。ていうか、気合が足りない。
深く考えずに熱く燃えられるアニメでした。よかった。
(余談)
「しらんであふぉー」の彼が主役を演じてしかも少年と青年をしっかり演じ分けたというのにも感嘆し……ごほ、ごほん。