テレポート/夢日記

■070801.wed■

こんばんはイタリアにいます。

看板がいまいち読めない。

っていうか、薄暮なんだけど開いてる店が少ないし、電灯少なくてけっこう暗いのね。雰囲気は出てるんだけど。

加えてさっきからの疑問が「…っていうか、今日の宿はどこ?」なもんだから、心細いのなんのって……

そんな状態でうろうろしていると、後ろから話しかけられた。

「兄ちゃん、ちょっと手伝って欲しいんだけど」

振り返るとそこには弟がいた。

「何を?」俺は訊ねた。

「とにかくこっちへ」そう言って弟は俺の手を掴んだ。その瞬間、周囲の風景が変わった。ここは真夜中の日本だ。

「家に帰りたいんだけど、一人じゃ時間跳躍しかできないからタイムパラドックスが起きそうで怖いんだよ。ほら」そう言いながら弟は民家に入って行き、ふすまを開いた。そこにはもう一人の弟が眠っていた。

「……というわけで、元の場所にもどろう」再び周囲の景色がゆがむ。

「じゃあよろしく」イタリアに戻ってきて弟はそう言う。

仕方ない。じゃあ、よく解らんが送って行ってやろう。景色がまたもやゆがむ。先ほどいた場所に戻ってきた。俺には違いは解らないが、弟は時間跳躍者であるから時間の違いが解るらしく、納得した様子で民家に帰っていった。

そして俺は取り残された。

(……ここは俺には憶えの無い土地なんですが……。この民家にも憶えが無い……自宅って気がしない。他に行くべきところがあるのではないだろうか?)

そう思って周囲を見回す。

ここは5叉路の真ん中で、分岐が多すぎるために少し広場みたいな空間が出来上がっている。つまりここからどちらかに進まなくてはならないのだ……

さあ、どちらへ行こうか?

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最近、8時前に目覚めるようになったから夢日記が好調です。