食糧/daily

日経の朝刊の1面のコラムで食糧需要が伸び、価格が上昇しているという記事が昨日、今日と掲載されていました。

経済成長の結果として飽食に陥るのは、歴史の常と言えるでしょう。

発展途上国と呼ばれた国々は遅くとも着実に資源を背景に力をつけつつあります。

日本は資源がなくて知恵がありましたが、それも近年の教育行政の混乱ぶりを見ていると不安になってきています。

知財立国という言葉に代表されるように、資源と言う基盤が無い以上、日本は知財立国するしか無いんです。資源には国境がありますが、知恵に国境はありません。導入しようと思ったら簡単ですし、常にイノベーションが起って一つの発明も半永久的に財産をもたらすものたりえません。(逆に、資源は需要と供給の関係でむしろ半永久的に財産をもたらしえます。資源が枯渇してくるとこれまで不採算のために採掘されていなかった鉱脈が採算ラインに乗ったりするからです。また、寡占になればなるほど供給コントロールによる締め上げもやりやすくなりますから、物理的に資源が存在すると言うのは有利です)

その意味で、知財を産み続けねばならない日本は労働者の質を問題にすべきだと思うのですが、最近はそうでもないらしいです。

ホワイトカラーイグゼンプションがろくに新聞紙上やテレビで取り上げられないのは、真実味が薄いからでしょうか?それとも報道が報道精神を失ってしまっているからでしょうか?

(追記:ホワイトカラーイグゼンプションの目途は「管理職が自主的に労働時間を裁量するための制度」らしいですね。よって以下誤解に基づく記事となっていましたので修正します)

ホワイトカラーイグゼンプション外国人労働者の受け入れの問題は本質的な部分で繋がっていると思います。

外国人労働者の受入というのは日本国内の労働が、国際的に見て安い人件費で生産せねば利益を出さないほど国際競争力の低い知財しか作れていない、ということです。

さらに、格差社会の是非がどうのとか言っていますが、日本の現状の教育行政はその経済的格差がダイレクトに教育レベルの格差に響きます。これはつまり底辺からの人材の拾い出しができないということで、ただでさえ少子化で母数が減っているのに更に経済力という条件で無意味な絞込みをすることで可能性を眠らせ、国力が低下する傾向に拍車を掛けるでしょう。

人間も資源なんですよね。

人材を大事にしない国は滅びます。

人材育成に日本はお金かけてますでしょうか?

教師の質の低下と教師の生活レベルの低下は大丈夫でしょうか?

医者と政治家と教師はトップクラスに知性が必要な職業だと思います。

あれ?脱線しているな?

自前の農地をしっかり保持しておく事が重要になるでしょう。農産物の価値は今後100年間で見て上がる事はあっても下がる事は考えられないでしょう。

漁獲量は制限されるでしょうね。世界中の人が魚を食べるようになってきているので。

朝起きてこの記事を読んだ時には食糧自給率の話を書こうと思ってたのに…?