ジシン/daily
僕というシステムのウィークポイントは“我”であろう。
我が弱い。
自分がやるんだとか、自分が正しいんだとか、そういうことを押し通すことができない。
批判にも弱い。
“可能性”に思い当たってしまうからこそ、批判された時に反論し損ねてしまう。
僕がああ言わなかったら、こうしなかったら、成功したかも。
僕がああ言っても、こうしても、成功しなかったかも。
そういう自分が何もしないことに正当性を見つけるのも得意だ。
それが、僕を縛っている。
自分を信頼していないから、何かをすることに正当性を見出せない。
自分の正当性を証明できない。
でもそれは、ストレスだ。
ストレスを溜め込んでしまって、そして耐え切れずに自壊してしまった。
全てが崩れ、焼け落ちた。
積み上げてきたものが壊れてできた混沌の中を、僕は残されたものだけを探した。
全てが壊れたと思っても、本当には壊れていない何か。
或いは、壊れても一番先に立ち直ってくる場所。
己の最も重要な部分。
一番譲れない部分。
絶対的に揺るがない感情。
それを起点に、立ち上がることにした。
それは1からのスタートだ。
そしてその最初の1と関連付けを修正しながら自分の初期条件を洗いなおしていく。
その要から、全ての知識と精神を再構築していく。
強く美しい形に。
これはこう役立てる、これはこういうことに使えるだろう。
それから自分のルートが決まってくる。
僕の行く先、そろそろ固めないと。
時間の針は刻一刻と進んでいる。