お金の使い途/daily

最近ようやく分かってきたのは、お金は使うほどに使い途が増えるということ。

はっはぁ、なるほど。人はこうしてお金が次々欲しくなるんだな、と納得しきりである。

どういうことかと言うと、こういう仕組み。

お金を使うと道具が手に入る。それの手入れにまた道具がいる。道具を置く場所が必要になる。

そうなるとお金がますます必要になるので、働く時間を増やす。そうすると、自由な時間が減る。時間を取り戻すためにお金が掛かるがより速い交通手段を導入したり、借りたりしてたものを買っていつでも使えるようにしたりする。

また、自分が理想とする自分に相応しい、より見栄えのいいもの、かっこいいもの、珍しいもの、そういう自分に肩書きを付与するものを求める、または、その人に相応しいものを周りが求める。それもまた、使い途を増やす。

そうやってものが増え、時間の利用効率を高めていく過程が経済成長だ。

そういう物欲ってヤツが芽生えつつある今日この頃です。

革靴やスリムなズボンは走りにくいからランニングシューズとかジャージが欲しいとか思ったり(でも走る暇を作る目算も無かったり)、立ち読みする暇が無くなってきているから単行本欲しいとか思ったり、金曜ロードショーの時間に家にいないことが多くなったからレンタルとか映画館ってこうやって必要になるんだなぁとか…

つまりは、ようやく都会的な忙しさに適応してきた。それで、物欲の何たるかが頭でなくて心で分かった。

「多分、物欲ってこういうものなんだろうけど、僕には実感湧かないなぁ」というぼんやりのほほんとした感触が実体を持った。

んで、そういう心の変化をしっかり頭で監視して分析し、こう結論する。

<font size="+1">「つくづく成長が遅いな…」</font>

(しかし、語りぶりはまだまだのんきそのもの

だったりする)