Think universal./まちづくり

ユニバーサルデザインという言葉もかなり市民権を得てきて、当たり前に通じるようになってきました。

幼児から高齢者まで、健常者から障碍者まで、母語の如何に関わらず世界中の誰もが使いやすいデザイン。それはとても大切な思考だと思います。

ユニバーサルというのは奥深い言葉です。

三省堂の『新グローバル英和辞典』を引いてみると、

universal【形】1.一般的な 2.全世界の、宇宙の 3.万人共通の 4.万能の

という意味です(“ユニバーサルデザイン”での“ユニバーサル”の意味は、3.のようですね)。

更に原義を探ってみますと、"uni-"という接頭辞は「一つ、単一」を意味し、"vers"という語幹は「向く」を意味する言葉だそうです。ここから、原義は「様々な方向のものを一つの向きに合わせる、調和させる」くらいの意味だったと想像できます。

空間的広がりはおろか、時間の広がりや形而上・形而下の概念的広がりをすべてその語彙に捉えているように感じます。

訳語としてはやはり「宇宙」が最も適切でしょうね。「宇」は空間的広がり、「宙」は時間的広がりを指しますから、原義にもぴったりです。

そう考えるとなんだか壮大な気分になりますね。

"Think global, Act local."という言葉があります。

これにユニバーサルも倣うと、"Think universal, Act personal."と言えるかもしれません。

地理的な意味の強いグローバルよりも広がりの大きなユニバーサルな考え方、グローバルの次に来ていい考え方なのかもと思います。

地政学的な意味だけでなくて、もっと哲学的な広がりを持つほうがいいと思ったりしています。

そんなことを考ながら自分は、"Think myself, Act selfish."な感じなので情けないです。

はぁ。もっと器の大きな人間になりたいっす!精進っす!