夢日記060106
■Jan.06.Fri
何やら雑多な集団の一員として、僕は大阪からローカル線に乗って京都に向かっている。この路線はモノレールだ。高架の上を走っている。その雑多な集団は粗暴でやかましいヤツらで構成されていて、全く統制が取れていない。僕はそのことに少なからず反発を覚えていた。
そんな中、ある駅で乗り換える際に混乱が起き、僕以外の連中は一度乗った列車から慌てて降りてしまった。
僕は、あいつらが間違っていると思ったし、正直ヤツらのマナーの悪さに辟易していたので、降りずにそのまま座席に座り込んだ。
列車はすぐに動きだしたが、その方向は反対で僕は大阪に戻ってしまった。
大阪で僕はけだるく路線図を見上げる。京都には行かなくてはならない。しかし列車はしばらくない。五つほど行った駅からはもっと多くの列車が出ている。
夢の中だからだろう、僕はあっさりと5駅分歩くことを決めた。
人通りの少ないガード下を歩く。剥き出しのコンクリートとシャッターの灰色一色の道。
向こうからガラの悪い三人組が歩いて来た。僕は警戒して両拳を握って胸の前に構えながらそいつらとすれ違った。すれ違った後、僕は尚も警戒してヤツらの方を見ながら後ろ向きに歩いていた。すると三人組のリーダーらしき男が振り返り、こう言った。
「こっちにやる気が無くても、そんだけ警戒されるとムカつくんだがなぁ?」
ばっちりメンチ切られて身をすくめた僕は、すぐさまヤツらに背を向けて歩く速度を上げた。
更にてくてく歩いて行くと、問屋街に入った。しかしそこも人通りは少なくて、目に付くのは段ボール箱ばかりだ。殺風景が続く。
通路にホームレスが段ボールを敷いて座り込んでいる。何となく目が合った瞬間、その人が話し掛けて来た。
「よぉ兄ちゃん。どこまで歩いてんだい?こっから先は危ないぜぇ」
僕は特に返事をするでもなく、歩きながら含み笑いを返して通り過ぎた。
更に更にてくてく歩くと、通路がガード下から離れて公園の脇の狭い生活道路に入っているのを発見した。公園には昼休みのサラリーマンが思い思いの休息をとっているのが見える。出発は朝だったのが、ガード下を歩くうちにお昼時になったようだ。
僕は、高架から離れるから少し気を付けないといけないな、と心に銘じてその道路に入って行った。
>何かはぐれちゃっています。散歩ものの絵本のようなテンションです。でもなぜかどこか殺風景。