■14/Dec.Wed
僕は研究室の椅子に座ってまどろんでいる。
焦点無くぼんやりとした視界の中に、後輩が細長い何かを摘み上げるように持って現れた。
薄い茶色の地に濃い茶色の縞が入ったその滑らかな細長いもの。
「先輩、研究室にヘビが居ました」
ぼんやりとそんなことはない。それは長く伸びたナメクジだろうと思った。
そしてまた、眠る。
>こういう風に中途半端に現実味があると、夢の記憶だか現実の記憶だか混同しそうになります。
今回は、非日常性が高くて夢だと分かりましたが、後輩が発見したものが唯の紐であったら現実との区別は意外に困難だったろうと予想されます。