本能のヒト

心の奥の「針の一点」に当たって欲しいと思って小説を書いている。[渡辺淳一、“爆笑問題のススメ”05.07.05(福岡)O.A.分での発言より]

良いなあ。

今日の氏の発言には本質的には共感する処が多かった。

純粋に愛することが純愛ならば、愛しか生まず他の全てが犠牲になってしまう不倫は、純愛と呼ぶに相応しい。

本質的には共感する。他の何を犠牲にしても達成したい愛。素晴らしい。

が、それで犠牲にされてしまう方はたまったものじゃない。

だから社会倫理の上で不倫は不正なのです。

愛は本能に近い、本能に任せて生きるのは心地良い。

しかし全ての人間が本能のままに生きたら社会は成り立たない。

社会、つまり人と人の間に生きているからこそ、ヒトは人間足り得るのだから、本能に従って則を越えてられては困るのですよ、先生。

不倫を勧めていないのは解りますが、本能に生きてのチェーンロック切断は勘弁してください。

普通は前科一犯ですから。

しかも、「ダメ人間じゃないですか!?」という爆笑問題の突っ込みに、「ダメ人間じゃなきゃ作家やってないですよ。」って、それで良いんだ。

それで爆笑問題のツッコミ殺しちゃえるんだ。

良いなあ、作家。

強いよ、作家。

でも確かにダメ人間じゃないと作家になれないよな。

社会的適応能力を減殺される代わりに与えられる位の、本能的文章能力が無いと。

・・・良いのか?