例のあの人/夢日記
DATE=030122
夜だ。
何か勉強合宿中らしい。
後ろからランニング中のジャイアンツの選手たちに追い抜かれた。
2軍選手が中心で、有名どころは清水と斉藤しかいない。
「いかん。取り分が減る。そうはさせるか」
そう思った俺は全力疾走して抜き返す。そしてそのまま食堂に駆け込む。
食堂はいつもと違って薄暗い。なんというか、煙たいし、テーブルの上のスタンドライトがバーのような雰囲気だ。
空いている席に座って食事をとった。
喫茶の辺りが特におかしい。いつもはガラス張りなのに、今日は中が見えなくなっている。ドアを開けて中に入ると突然巨大なつた植物の化け物に襲われる。
「なんかどっかでこんな状況見た覚えが……」
そう記憶を探りつつ、遅い来る蔓をなんとか振り払う。
すると突然現れた露出の高いおネエ系美貌の魔女が現れて
「さあ、次は魔法薬の調合よ!」と片目をつむって見せる。
ここで俺は思い出した。
「これってハリポタじゃん!っていうか、なんで俺が賢者の石の試練を受けてんだ!?」
わけが分からないのでとりあえず外へと逃げ出す。
背後で「ちょっとどこ行くのぉ?」なんて声が聞こえた気がしたが誘惑には乗らない。
でもちょっと気になる。
もう一度ドアを開けてみるとそこにはばいんばいんの魔女の姿は無く、つた植物すらないただの理科室に変わっていた。
「あれ?」
意外に思って一歩踏み出すと背後から羽交い絞めを喰らった。驚いて振り向くとそこには挿絵そのままの例のあの人が青白く起伏の少ない顔に鮮紅色の亀裂を浮かべて笑っていた。
「い……いきなり4巻になった」
そう思った俺はけっこう冷静に、しかし必死に力を出して名前を言ってはいけないあの人を振りほどいて部屋を出た。
「え、何これ?ダンブルドアに報告しなきゃいけないとか、そういうの?」
そう考えながら食堂から離れていく。外はいつのまにか霧が立ちこめ、怪しい雰囲気に包まれている。
そしてあらゆる方向から暗くうつむいたフードの奥にらんらんと目を輝かせた人々が歩いてくる……。
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ポッタリアンか!