夢日記060314

■Mar.14.Tue■

飲み屋で酒を飲んでいる。

しかし、今夜の酒量は控えめだ。

研究室に戻って論文を書かなくてはならないからだ。

心の奥に論文の事を引っ掛けながら、それでもそれなりに盛り上がって一次会を終える。

二次会に行く連中に事情を説明して別れる。

一人で夜道を歩き始めた。

歩き始めて気が付いたが、どうにも小腹がすいている。

首を巡らして周りを見ると、寿司屋ののれんが目に付いた。

一瞬、迷う。寿司屋に一人で入るのは初めてだった。

迷った。迷ったが、ままよ、これから徹夜の景気付けだ、とばかりに思い切り、僕はのれんをくぐった。

「らっしゃい!」威勢のいい声がまず耳に飛び込んできた。

そろそろと中に進むと、この時間に結構客が多い。客の話し声が混じりあった雑音が耳の奥でうわんうわん鳴り、店内がうねっているように感じられた。控えめのつもりが疲れ気味の体には堪えたらしい。

少しげんなりしながら、一番隅の席へと収まる。のれんを払い上げた時の勢いはもう無くなっていた。

「お客さん、なににしやす?」大将のハリのいい声。これがまた小気味良く脳髄に響く。

「なににしやす?」二度目はやや声のトーンを落とした。いかん、変に思われたか?

僕は俯き加減だった首をぐっと起こして、お品書きを見上げた。右から左へ、ざっと目線を走らせる。しかし、どうにもピンとくるものが見当たらない。首を傾げて、もう一度左から右へ、目を動かす。

「なににしやす?」三度目だ。語尾に不信感が籠っている。心にひやっとした焦りがきざした。とにかく何か返事を―。

「あのっ、とりあえず、い…か?でお願いします」どうにかこうにか搾り出した。

「イカ!はい、毎度!」大将は威勢良く声を張り上げ、頼りない注文をしっかと受け取った。

なんだか妙な気恥ずかしさと安堵感が胸に広がって、溜め息をついて気疲れを一緒に吐き出した。

とにかく1貫食べればもっと落ち着いて食欲も戻ってくるだろう。

□□□

嗚呼、小市民!(苦笑)

久し振り、3月初の夢日記です。

修論発表会終了後の不適切な開放感で、夢をメモするのを怠っていました。日常の作業への緊張感が無いと、趣味への緊張感もおざなりになるからいけませんね。

そういう意味でも、本文書き上げ作業の緊張感が今日の夢日記にしっかり現れています。

論文が懸念になってお酒を控えているのですが、その後は寿司屋に行き、迷いながらも中に入っています。

お酒や寿司屋は、論文後にいろいろと楽しい事をしたいという気持ちの現れかもしれません。今はそれを我慢しているんですね。

でも、実際に中に入ると気後れしてしまっている…。これは、3月に入って始めたアルバイトを想起したのかも。いやあ慣れないもので、けっこう気を使っています。

しかし、最終的には注文できているし、ある程度慣れてきたって感じですかね。

って感じで、今後は夢日記の解説を充実させようと思っています。

ただ漫然と書いてもしょうがないですから、少しはデータとして意味のある形にしようと思います。これほどの量の夢日記ってなかなか無いと思うので。

自分が読んでて思い出す事もあるかもしれないしね。