かずはじめ『MIND ASSASSIN』全5巻（集英社JUMP COMICS）

※精神記憶に関する相談うけたまわります

/第一巻、＃１より、奥森医院の看板に書かれた追記/

自分で集めた漫画三つ目です。

『PSYCHO＋』、『るろうに剣心』、『MIND ASSASSIN』・・・って流れです。

ちなみに次は『仏ゾーン』（笑）。

これを集め始めた動機は、「記憶が消される」というのに興味がわいたからですね。

典型的な一話完結型の連載形式で、人間の暗い部分に光を当てたエピソードが多かったのが災いしたのか幸いしたのか、3巻でいったん完結し、その後読みきりで更に2冊を重ねるというジャンプでは稀な経緯を辿っています。

暗いエピソードが多くて、読むのは確かにちょっとつらいこともありますが、中にはとても温かい気持ちになれるエピソードもあって、名作と呼べる一話に仕上がっています。

「#7　幸福者（しあわせもの）」、「＃16　忘れざる者」などがそうです。

この二話は珍しく流血も無く、平和に愛が語られます。

あとちょっと重いけど、「#31　異国の雪降る街」もラストの駅のシーンがいいです。

秋野さんのちょっとした秘密がズルイ。あれ、物書きはメモしておくべきです。

・・・しかし各話のテーマを整理してみると、第一話が麻薬がらみの殺人事件、第二話が幼児虐待、第三話がレイプ、第四～六話がストーカー・・・こんなのが少年誌ジャンプに載っていたとは・・・規制が厳しそうな今の世の中じゃありえない・・・そしてそれを集めた当時中学生の俺・・・い・・・今更ながら自分の変わり者ぶりに愕然。

な・・・なんで集めたんだっけ・・・。

落ち着け、俺。確かにテーマは重いけど、考えさせてくれる内容だ、悪くない。

それに超能力に憧れる年頃だったんだ、きっと。

・・・きっと。

話の雲行きが怪しくなりましたので念を押しますが、＃7、＃16、＃31はいい話です。

立ち読みしてみてください。

買わなくてもいいですから。