首位楽天/Hawks

楽天が首位に立ちましたね。

開幕三連敗でしたがホークス側から見ても薄氷の勝利でしたし、岩隈の復活、田中将・朝井・永井の成長と投手陣の充実は目を見張るものがあります。

打線も良いです。考える野球をやっていて卒が無い。

一方首位を譲る形となった我らがホークス。

2カード連続の負け越しとちょっと苦しいですね。

打線が外角低めの球を振りすぎだと思います。ボール球になっても結構な確率で振ってくれるので、対戦バッテリーとしては「内側にコントロールミスするくらいなら外でワンバウンド」という感じでとても簡単に配球できていると思います。そういう意味でホークス打線は全く脅威になってないですね。外角を攻められている証拠は本塁打数の少なさにも見て取れます。

この辺は外角の見逃し方を含めて、もっと相手に内角も攻めさせるような打席(≠打撃)を見せないとだめだと思います。

投手陣は四球が多い…というか、田上が四球が多いですね。

山崎(先発マスク4試合、今季通算27イニングス)と田上(先発マスク8試合、今季通算72イニングス)を僕が日刊スポーツとYahoo!スポーツの野球速報に掲載されているデータから自作しているシートを元に比較してみると…

防御率

山崎(27イニングス) 3.33

田上(72イニングス) 3.00

結果としては田上が防御率が高いのですが…

■打者当たりの平均投球数

山崎(打者108人) 3.97球

田上(打者290人) 4.05球

…と、打者にかけている球数は同じくらいで、

■被打率

山崎(被安打24) .238

田上(被安打57) .221

…被打率は山崎の方が高く、

■被出塁率

山崎(与四球3) .259

田上(与四球25) .290

出塁率では圧倒的に田上が高いのです。ていうか、3割近い。

二人とも打者一人に4球と言うのは、まあ、常識的な数字だと思います。しかし被出塁率には大きな違いがある。これは、田上は山崎よりも早いカウントで打たれ、四球を多く与えているということを示していると思います。つーか、出塁を許した打者の3分の1が四球ってのはリズム悪いよ。.290も出塁を許すということは3人に1人=毎回ランナーを許す計算になりますので、三者凡退が少ない息苦しい試合展開になってしまいますね。完璧な2試合だった大隣を除いて他の投手が不甲斐ないという見方もできるのですが、捕手がリードをしている以上、捕手の責任も追及されるべきと思います。

山崎の出場はたったの4試合なんですが、4試合で与四球が3です。これはかなり少ないと思います。リードしたのは杉内と大場で2試合ずつ。大場が3本塁打5失点を喫した試合があったので通算成績は悪いですが内容は田上よりも良い印象があります。

ちなみに的山は論外です。今季通算13イニングスで11失点、被打率.283被出塁率.323とか考えられない。先発マスクはたったの1度ですよ!?抑えで出てきて3割近く打たれたらダメですよ。

打撃面に田上は長所を求められがちですが、やはり先発捕手ではほとんど打てていないですね。打率は.212まで下がってしまいました。山崎は.167ともっとひどいですけど、バントの確実性が計算できるのは戦術的に有用だと思うのですが……。

リードする投手が偏っていて公平な分析ができないのが悩みです。

田上が杉内、大場のリードをしたり、山崎が新垣、大隣のリードをしたりするところを見てみたいのですが……っていうか首脳陣は見たくないのかな?そうなってくると二人の違いが明確になって、使い方がはっきりするのに……。

どちらにせよ先発捕手問題についてはどっちつかずで首脳陣は良くないですね。田上をずっと使えば「チーム全体で打ち勝つ野球をするんだ!」という姿勢を示すことができますし、山崎を使えば「守り勝つんだ!」という意思表示とともに他の打者の自覚を引き上げることが出来ると思います。

「捕手の指名は先発投手の意志に任せる」というのは選手の自主性を重んじているように見えますが、打線に関しては初回バントなどベンチの意志が強く、一貫性に欠けると思います。

どうにも、しっくりこないですね。

松中については、ああいうがむしゃらな打撃をしているほうが希望が持てます。今は考えすぎですよ。相手を混乱させないと。

そんな感じで、今日から対ロッテのアウェー戦です。うーん……