2連敗&今季初のカード負け越し/Hawks

帰る前に携帯電話で途中経過を確認して、4回に3本塁打を喫して5点先制されている時点で昨日は敗戦を確信しました。

それにしても、先発捕手は山崎でしたか。山崎を推している僕ですが、これは意外でした。田上との相性を見る意味と、前日の敗戦から連敗してカード負け越しを嫌うかな、と思っていたのですが。結果は4回に打たれて、山崎は5回までマスクをかぶって代打で田上と交代です。打席は1打席しかありませんでした。1打席で結果を残せという意味では山崎は打撃面で辛い立場ですねぇ。

さて、大場。

最近妙に重くなり、しかも各地方版を統合してしまって使いづらくなった日刊スポーツの記事を見て見ましょう。(過去記事が探し辛くなって、トップを「お気に登録」する意味が無くなりました。今は野球記事バックナンバーを登録。日刊スポーツ北海道と日刊スポーツ九州が分かれてないし……これらの充実度は素晴らしかった。特に九州のスコア速報のデザインは現在の本家すらも凌駕していました。ま、SleipnirJavaScriptをオフにしたら軽くなりましたし、九州チームの記事の質は変わらず高いですからこれからも愛用したいと思ってます)

 降板後のベンチで被弾した4回を“復習”した。先頭中島のソロ本塁打、1死からボカチカの3ランはいずれも初球スライダーを打たれた。中島は第1打席に3球ともこの球で攻め二飛に打ち取っていた。「スライダーが切れてて、相手も振ってくれていたので。どちらもストライクを取りにいった」。ストライクからボールにする大場のもくろみと自信は打ち砕かれた。細川には内角低め直球を力で運ばれるなど、打者との駆け引きについて高い勉強代を払った。

「ソフトB大場が悪夢の3被弾でプロ初黒星(2/31日刊スポーツ)」

中島の第1打席は、前回登板の大場が直球が良かったという前情報から直球を見たがっていると判断した山崎の好リードと思います。そして山崎はその伏線から第2打席はスライダーを見せ球に使うつもりだったと思うのですが、大場はそれを理解しておらず「切れている」スライダーで勝負に行ったんですね。ところがプロは甘くなく、本塁打。あとは動揺して出した死球に犠打を絡められて、落ち着く暇を与えてもらえず更に2本塁打を浴びることになった、と。細川については、バスター打法なので内角球は絶対に見せ球―つまり極端なボール球―にしないといけないという鉄則を守らないといけないですね。バスター打法の弱点は外角。

それから打線。

「キニーは打者のスイングを見てると、思ったより球が速かったみたい。うちはどうしても昔から初物に弱い」と王監督

「ソフトBは敵失の1点だけ「初物に弱い」(2/31日刊スポーツ)」

何故「昔から初物に弱い」のか王監督の中で全く答えが出ていないのが悲しいです。10年も監督しているのに。他球団の「初物打ち」を見ていると、まず「球数を投げさせている」ことに気が付きます。これは、普段なら相手投手を疲れさせる意味がありますが、「初物」については球種を把握する意味も加わります。ホークスはこれを全くやらないので「初物」をそのまま自由に泳がせてしまうんですよね。

それから、「打者のスイングを見てると、思ったより球が速かったみたい」とありますが、それは緩急によってリズムが崩されていたのではないかと思います。ホークスの打者は王監督の薫陶により直球を中心に直球:変化球=7:3で待つので、昔から緩急をつけるのがうまい投手に弱いです。他球団はこういう投手の場合、変化球に絞ってボール球をじっくり見て攻略することが多いですよね。ホークスは全くやらないですけど。

松中の不振にも似たような構造があります。

僕は松中のスイングは戻っていると思います。ただ、相手の配球が全く見えていない。だから無様な三振が多い。場面場面で1球ごとに狙い球を変える、そういう細やかさが現代野球には必要と思います。

王監督は現役時代そういうことをしなくても打ててたんでしょう。そう思うと、偉大と思いつつも「名選手、名監督ならず」が頭に思い浮かびます。バントも深く考えずに簡単にできたそうですよ。だからバントのサインを簡単に出すのだと思いますけど。打撃理論はすごいから長打力のある打者はメキメキ育ってますけど、配球の読みとかが……。

野村監督は苦労されてますから、そういう面の工夫が細やかで、偉大な監督だなぁと思って羨ましいです。

……戦力差が縮まって解る監督の差ってやつですかね……ま、今季は覚悟してますから。あまり無闇に動かずに、おおらかな王野球をもう一度見せて欲しいです。本当に。初優勝の年はほとんどノーサインだったじゃないですか。あの奔放で楽しい野球ががまた見たいなぁ。

(そろそろ開幕気分を脱して1カード1記事くらいにペースを落としますかね……)