氷の悪魔/夢日記

DATE::080109.wed

一匹の悪魔が在る。

其れは世間を憎んで憎んで、憎しみが肉を鎧って巨躯となった。

そして、館を氷漬けにして、それで凍死した人々の無念の思いのこもった氷をばりばりと割り砕いて僕として身に付けた。そしてその氷で殺して殺して殺しつくすのだ。

「ああ、すばらしい力だ!なんて冷たくて、心地よい!全てが冷え切って、死んでしまう!なんて穏やかで―平和なんだ!」

悪魔が氷の中を泳ぐようにして寝転がっていると、そっと部屋の扉から覗き込むものを見出した。

「誰だっ!」

悪魔は追う。小さい。子供だ。柔らかな肉片にしてやろう。

***///

こんな日もあるのです。