声の聖地/夢日記

■071222.sat

夕焼けが差し込むコンビニで時間を潰していると、立ち読みしている雑誌の向こうに見えている線路脇にアニメキャラの等身大パネルが立ち並んでいることに気がついた。

最初は目の錯覚かと思い、読んでいた雑誌を棚に戻して俺はコンビニから外に出てメガネをかけた。

しかし、それは錯覚ではなかった。線路脇に本当にアニメキャラの等身大パネルが立ち並んでいる。

誰が?何のために?疑問は尽きない。

するとそこへ後方から男女の集団が歩いて来て、線路脇へ入るゲートをくぐって行く。

俺はこっそりその集団の一番後ろに紛れ込んだ。俺は気配の無さには定評がある。

彼らが話している内容はこの後の飲み会の話ばかりで、特徴など無い。しかし、彼らの何人かの声には聞き覚えがあった。…声優だ。

そうやって耳をダンボにして情報収集しているうちに、等身大パネルの群れの先頭にたどり着いていた。

それは某最速の男であったのだが…その等身大パネルは突如喋りだした。

「お前に足りないものはぁ!情熱思想理念頭脳、気品優雅さ勤勉さ!そして何より!速さが足りない!

ええ~!?∑(´д`;)

その隣のパネルも喋っている。

「ぶるぁ~~~~!!!」

……。

その隣は…ああ、これは某ロボットアニメの無敵主人公ではないですか。

「(略)ゲッ○ー2が抜けて三身合体できないような水と油な組み合わせが出ているようだが本官は断じて認めたりはしないぞーっ!制服は日本の文化だ!芸術だぁー!毛唐に日本の和の心なぞ分かりはしないっ!貴様ら聞いているのか軟弱するめどもがぁー!!!歯を食いしばれぇ!今日は徹底的にしごく!貴様らが自分の妄想でご飯三杯いけるまで、今日は寝られないと思えー!指導指導指導~!!!もっとだ!もっと!!か・が・やけぇー!!!」

…なんかとてつもなくフリーダムに間違ってるけど、俺はこっちの方が好感できるな…

そんな中、見知らぬ美少女キャラのパネルの群れに近づいた時、にわかに若い女の子たちにさざめきが走った。

「すごい…」

「ほんとだ…」

どうやら彼女たちは感動しているらしい。

「そうだ。これから代表的なキャラができるたびにこのパネルと声は変わっていく。君たちの記念碑だな」

年配の男がしんみりと女の子たちに語る。

いや、あなたのパネルは

「やっぱ、俺って不可能を可能に……ぐはぁー!!」

とか喋ってますけど、それで良いんですか?

□ □ □ 

…あれ?思い出すと夕日が目に痛いや…

なんで俺…こんな夢見たのかな…

…ひどい…ひどすぎるぜ…俺の無意識…

「夢は神のお告げ」とか仰っているみなさん…

…どう考えてもそれは願望です。本当に(ry

…収録スタジオが多い街が声優をアイコンにしてまちおこしをしているとか?

ていうか、終盤はまさか『君あr…うぶらばぁー!!!(死