裏商売/夢日記
■071221.fri
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う~ん…自分ルールに反するわけではないけど、一応、不可視モードで。
おこさまは見てはいけません。
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黄昏の教室に戻ると、(夢の中での)友人が何か大きめのプリンタが入っていそうな段ボール箱をロッカーから取り出そうとしていた。
「何をしているんだ?」
不思議に思った俺は彼の背後から声をかけた。
友人は驚いたのかすごい勢いで振り返った。振り返った瞬間の表情には殺気すら浮かんでおり、俺は咄嗟に身構えてしまった。しかし、殺気はほんの一瞬で消えて、彼の顔はすぐに普段の捉えどころの無い柔和な笑みに戻った。そして穏やかな声で言う。
「なあに、ちょっとバイトをね」
すこし勿体つけるような発音が意味ありげにこちらの好奇心を誘う。
「バイト?」
俺は素直に聞き返すことにした。
「そう、バイトさ。処女膜を再生するんだ」
「……??な…んだって!?」
「処女膜さ。若い頃の好奇心ってのは罪なもので、彼女たちをしてそいつを破らせてしまう。だけど、ここはとても古い考えを持ったご両親が多くてね。新婚初夜のベッドのシーツを翌朝確認し、処女じゃなければ離婚ってことになってしまう」
彼は俺の反応をうかがうようにいったん間をおいた。しかし、俺は視覚が認識している目の前の人物と聴覚が取り入れる情報とのギャップをどう埋めたらいいのか分からずに、思考停止してしまっていた。
「だから、自分の過ちに気付いた彼女たちは恐れおののいて僕に助けを請いに来るのさ。そして僕はこの機械を使って彼女たちの大事な膜を再生してやり、僕はその対価を得る」
彼は一呼吸置いて歯が見えるほどの笑みを浮かべた。
「けっこう儲かるんだよ?君も協力してみないか?協力料は払うよ?」
俺は一言も発することができず、ただ立ちすくんでいた。そして沈黙が教室に下りたが、それはあまり長くは無かった。
彼の客が来たからだ。
引き戸が開く音に俺は不意をつかれて軽く飛び上がった。振り返った所にいたのは同じクラスの女の子だった。とても…そんな軽率なことなどしそうにないコだと思っていたのに…。
「やあ来たね。ああ、彼は仲間だよ。大丈夫。口は硬い。さあ、さっさと済ませてしまおう。誰が来るか解らないからね。さ、スカートと下着を脱いでこちらに…」
友人はその機械をダンボール箱から取り出した。それは臀部を象った透明の着座があり、下に本体とおぼしき筐体があった。金属板などは汚れていて、全体に造りは粗末である。接合部などの無骨さを見る限りどうやら自作のようだ。本体から陰部のあたりへ伸びた支柱から細かな配線とピンが数本飛び出ている。どうやらこれが膣内で自動的に作業して処女膜を再生するらしい。
そんなことを何故か俺は漠然と考えていた。