横暴/夢日記
■071114.wed
上司の命令で上司の奥さんがこの川に落とした「サフィン」なるものを探している。なんでも、「サフィン」とは薄く尖った柳葉状のアクセサリーらしい。色は白磁色だとか。
しかしさっぱり見つからない。
それで上司は「よし!じゃあもっと下流を探そう!」と言った。奥様がもっと下流で落としたかもと仰ったらしい。もう夕暮れだ。いい加減にしろと俺は思った。みんなの顔もそう言っていた。だが、ご夫妻にはご理解いただけなかったようだ。
下流に行くと日は落ちていて、頼りない残照もあと30分もつかというほどだった。
俺はうんざりした気持ちに任せて、あからさまに肩を落として歩いていた。サフィンだかマフィンだか知らないが、そんなもの二人で探せよ。
そんなことを思っていると遠くから件の奥様が俺を呼んでいる。
「はい、なんでしょーか?」
「あんた、やる気ないでしょ?やる気出さないとこのカバン川に落とすわよ」
このババア…本当に俺のカバン人質にとってやがる。しかし、俺のカバンはけっこう重いはず…そう思った瞬間。
「あ」
ババアというのは失礼だったかもしれない。しかし、若いと言うにはあまりにもクソババアな中年女は手を滑らせた。そしてカバンはBOD高そうな濁った川に沈んで見えなくなった。
俺はカバンに入ったあれやこれやのことを漠然と想った後、ふつふつと沸き起こる怒りに肩を震わせ始めた。
「ふ、ざ、け、る、な!」
俺は怒ってもそんなに怖くないけど、止まらないよ?
「ババア!」
俺がそう叫んだ瞬間、危機を察知したババアは川に飛び込んで逃げた。暁のトビウオもきっとびっくりの泳ぎぶりだった。
「ちょっと待てババア!一発殴らせろ!コラ!」
基本的に男は女に手を上げちゃいけない?でも、殴らなきゃ気が済まない時もあるよね☆
しかし、ババアはすっかり遠くまで泳ぎ去っていた。この秋風寒いなかよくもまあ…アイツは化け物に違いないと俺は思った。
そして川を見下ろした。
服を脱いで飛び込むしかないか…
□ □ □
人を殴ったことなど一度しかありません。しかもその時は相手との体重差が20くらいあって全然効かなかった。
今はどうかな?柱とか壁とか殴ってるから威力上がったかな?