ぶんせき/daily

…僕は、書いている時の気分によって文章の視点が大きく変わってしまうのですが、現在修正中のこの論文にもそれがよく現れています。

否定的な視点と肯定的な視点が入り乱れていて一貫していません。

読んでいるとシェイカーに入れられて揺さぶられるような感覚を覚えます。でも、そう感じるのは書いた僕自身だけだろう。

小説を書く時は、気分に合わせて書く対象を変えればいいのですが、論文に関してはそうはいきません。書く対象は一定なのですが、各視点が一定しないので混乱をきたしています。

何を言いたいのか自分で読んでも理解できません。

自分の中で結論が出ていないもの(可決されていない事象)を書き起こそうとすることに無理があるのです。頭の中での肯定派と否定派の議論に決着が付かないため、表面的な事実の記述しか成しえないのです。結論が出ていてもすぐに書けるものではないというのに……。

さらに、この論文にはより致命的な点として、調査が不足しているという問題があります。それは、修士論文を執筆している際にも感じたことなのですが、手間が掛かる調査に着手するだけの時間的、人的余裕が無かったために、省いてしまったのです。

それは昨年、後輩にやらせることもできたかもしれませんが、しかし、昨年はそれに気付くこともできませんでした。

ゆえに、どうやって査読者の修正意見を逃れるかが非常に困難です。

いずれにせよ、何かを書かなければならない。

そういう佳境なようです。