大講堂/夢日記

■070810.fri■

この大講堂に来るのは1ヶ月ぶりくらいだろうか?

夢日記には書き損なった気がする。

あれから1ヶ月しか経っていないというのに、あの時、去り際に抱いた「もう次に来るときにはすっかり朽ち果ててしまっているだろうな」という印象のとおりに、もうあれから何年も経ったかのように目に付くところすべてがぼろぼろになってしまっている。

入り口から中に入る。回廊の天井に穴が開いて二回の屋根が見えている。1ヶ月前に来た時は木製の板にひびが入っているだけだったが、割れ裂けて落ちてしまったらしい。そこかしこの板がシロアリに食われて白くもろくなっている。これでは取り壊されても仕方あるまい。

今、この大講堂には多くの卒業生が集まっている。

知った顔もあるし、知らない顔もある。

誰もが懐かしげに講堂の中を歩いている。

(初めて会うのだが)旧知の友人と出会った。

彼とこの講堂で遊んだ思い出を振り返る。話している内容はありきたりな遊びのことばかりだ。ドッジボール、鬼ごっこ……そんな当たり前の思い出。

そうやって歩きながら講堂を散策しているうちに、体育倉庫に行き当たった。そこに河童がいた。

河童はこういった。

「やあやあおなつかしうございます。ここも取り壊されますそうで、私も悲しい限りです。お二方は憶えていらっしゃいますか?メンコで遊んでいたときに……」

饒舌な河童は身振り手振りを交えて昔の思いでを掘り返し、そして他の連中に挨拶をしに体育倉庫を出て行った。

□ □ □ 

河童も友達か……