潜水ねこ/夢日記
■061108.wed■
二階建ての列車に乗って旅にでる。
猫と車掌がたくさん乗っている。不思議に思ってたまたま隣に座った車掌に訊ねる。
「随分と車掌さんが多いですね。何かのイベントですか?」
「いえいえ。制服を着ておりますがみな休暇中でして、それぞれ休暇を過ごす場所への途中でございます」
ふむ、それにしても多い。六両編成の列車、一つの車両に進行方向向きの四席が十列、全ての座席が車掌によって埋まっている(だから先頭車両まで歩いて来たのだ)。
「いくらなんでも多い」
僕がそう慨嘆すると、隣席の彼は曰わく、
「二階が使えませんので致し方ないのです」。
この人数で致し方ないも何も無いと思ったが、二階が使えないという話が気になったので話をそちらに向ける。
「二階は満水なのです」彼はそう答える。
「ドアを開けると一階が大洪水になってしまいます」
ためしに2階へ登る階段の所へ行って見るとドアが厳重に閉じられていて、覗き窓の向こうには本当に水族館の小窓を覗いたように澄み透りながらも見通しが濃紺に遮られていく水中独特の光景が見えた。
これだけヘンな列車では、車掌に倍して乗っている猫について訊くのはもう、やめにした。
パラフォードの駅で下車した。
二階席を見上げると確かに水が天井まで隙間無く満ちていて、その中を酸素ボンベを背負った猫が一匹、優雅に泳いでいた。
□ □ □
何か、ズレてるね。