自動車事故/夢日記

■061004.wed■

研究室の連中と6人乗りのワゴンで夜の国道を走っている。

前を走る車は二台。

スポーツカーに続き、普通車、そして僕らの車。

橋に差し掛かったとき、すぐ前の普通車がスポーツカーに追い越しをかけようとした。

しかし前方、橋の先のカーブから猛スピードのトラックが現れ、慌てて追い越しを諦めて車線に戻ろうとした普通車が前方のスポーツカーに接触。スポーツカーは激しくスピンしながら欄干に走行方向と逆方向を向いて衝突。僕らの車は十分な車間距離から急ブレーキで停車し、あわただしくスポーツカーの乗員の様子を見に降りていく。

幸いスポーツカーは車体もそれほどダメージを受けた様子はなく、乗員も少し体を打ち、目を回している程度だった。

ほどなく救急と警察が到着した。

スポーツカーの助手席と後部座席に乗っていた女性が事故のショックもあって救急車で運ばれていったが、残る男二人は軽傷だったので現場に残って現場検証に立ち会った。

さて、その現場検証が始まると茶髪に日サロ顔の態度の悪い連中この男二人は、トンでも無い事を言い出した。

「こいつらの車がぶつかってきて…」

「ちょっと待て。ぶつかったのは僕らの車じゃなくて、その間を走ってた普通車です」

「何言ってんだぁ!逃げる気かぁ!?」

「ぶつかったのは白い車で、僕らの車は赤いだろ?それともバックミラーを見てなかったのか?」

そう反論する僕の片手を後輩が引いて言う。

「先輩、もうこいつらほっといて帰りましょう。時刻も遅いし」

僕はそれに異論を唱える。

「いや、ここで下手に帰って後での話しになるとややこしい。今出来る限りの説明をしておくべきだ」

そして警察官と運転手の元へと戻る。

「よく見てください。こちらの車に接触痕はありませんし、なによりこれだけ大きなワインレッドのワゴンがぶつかりそうなほど至近距離になっているのに気付かなかったのは変です。僕らは白い車がそのまま闘争するのを目撃しています。そちらの捜査をよろしくお願いします。その二人は、白い車が追い越しをかけたのを憶えてないか?」

「知らねー」運転手は答える。明らかにこちらに敵意を持った目を向けている。少しイラついたが、それが暴発する前にもう一人の男が口を開いた。

「…いや…俺は見た」

「そうか!」警官と僕がそれに好感する。

「白い車が来てたよ。赤い車は回ってる時に見たんだ」

ようやくそういう男を余所に、僕が場の収集にかかる。

「そういうわけで、ぶつかったのは白い車で僕らは無関係です。帰っても構いませんか?」

□ □ □ 

そんな感じです。

感じの悪い若者だったなぁ。

てか、逃げるなや白い車。