らしく、あれ/言葉

「~らしく」ってのは割りに良く使う言葉で、議員らしくとか社長らしくとか身分に使ったりもする。

しかし、やっぱりよく使うのは「男らしく」「女らしく」だろう。

といっても今は男女同権がどうので「男らしく」、「女らしく」なんて言わない方が良い時世です。

先日、日経の夕刊で児玉清さんも嘆いていらっしゃいました。

しかしですね。

結局、男は女らしい女が好きで、女は男らしい男が好きなのだから、普通に世間並みに結婚して家庭を築くには男らしく女らしく成長しないとどうしようもない気がするのです。

そういう見た目とか立ち居振る舞いの話を超えて女性の社会進出とかを阻むのは問題ですけどね。

男性には女性に無い男らしさがあって、

女性には男性に無い女らしさがあって、

だから惹かれあうのだと思うのです。

家庭の外では同性は同性同士で固まって行動しますから、やはり認められるところが無いと動きづらいです。そして

男に認められる男はどこかしら必ず男らしいところがあります。

女に憧れられる女はどこかしら必ず女らしいところがあります。

男らしい、女らしいというのはつまり、そういう男の憧れる男、女の憧れる女の理想像なのです。

だから、男らしい、女らしいは正しいと思います。

…まあ、お互いがそれで良いのであれば、女々しい男と雄々しい女で役割分担するのも全く問題なく、アリですが、それはそれ、稀なることと思います。

ところで、似たような感じの形容詞に「女々しい」と「雄々しい」がありますが、「女々しい」はともかくとして「雄々しい」はそもそも人を外れてオスになっちゃってますね。

それくらいの力強さが男性には求められているということでしょうか。

…まあ、メスになられたら困るという面もあ…ゴホン。

いやはや、しかしそう考えるとオスってのも…ゲフン。

ええっと。

さて、僕はどうだろうかなぁ?

男らしいかなぁ?と考えてみると、あんまり男らしくないかなぁ。

やっぱり細身だから頼りがいは無さそうに見えるし、

何せいろいろの物事に心を動かされまくって生きているので……。

昔よりは泣かなくなったけど。

昔はすぐ泣いてたから「男は泣くな!」と言われてた。

まだまだ涙もろい面はあるけどね……

まあでも、普段はこうぼんやりしてふわふわしているけど、キメる時はキメる感じってのも結構良いかなと思ったり。

地震の時の反応の早さとか、見せたかったですよ!

もっと男らしさが滲み出る感じで生きたいね。

何のかんので譲れ無いものもあるし。

しかし何よりも、男らしく女らしく在る以上に最終的には自分らしく在ることが一番大切だろうなぁ。

「らしく」ってのは理想像との一致であって、その中で一番大事なのは身分でも性別でもなくて、その人自身の在り方だろう。

自分自身との一致が、一番人を強くするのでしょう。