唯一と凡百/思索

人は誰もが元来唯一の存在である。

しかし、人より劣る事を恐れる故に、抜きん出る者の足を引っ張る。

引っ張るだけでなく、時に傷つける。

目立つ事を恐れ、縮こまる。

結果、人は互いに牽制し合って凡百に堕する。

人の才は千差万別だが、ともすれば立身出世に役に立つ才ばかりに評価が偏ってしまう。

しかし人には、日常生活にしか役に立たぬ才もあれば、人を教え育てるが才もある。

オンリーワンとは、自分で自分に言い聞かせる言葉ではなく、他者の唯一性を認め、その才を見極める意識の発端となる認識だろう。

眠い。