2ちゃんねるのコドク/Web

8月7日付けの日経朝刊の春秋が、YouTube2ちゃんねるで先日巻き起こった騒動について、取り上げていてびっくりした。

経済に関わりがありそうだというだけで、日経のアンテナは恐ろしく広い。(その意味では先日のいわゆる富田メモのスクープの取り扱いにも驚いたなぁ)

さて、何が起こったかについては詳しいまとめサイトがあるのでそちらをご覧頂くとして、この件について少し思ったことを。

それは、つくづく2ちゃんねるっていうのはコドクなのだと思った。

このコドクっていうのは、蠱毒だ。(変換がめんどくさい)

コドクというのは呪術の一種で、生き物(毒虫がメジャだが、マイナなところでは猫なんかも使うらしい。つまり、生き物なら何でも良い)をたっぷり入れた壺を四つ辻に埋めてしばらく待ち、壺の中の蟲が共食いなどによって最後の一匹となった時、残った一匹を触媒として呪術(毒とか)を行なうものである。

2ちゃんねるは、玉石混淆。様々な人間が集まっている。

そして幾百の掲示板に膨大な量の文字情報が流し込まれ、互いに喰い合いながら次第に煮詰まっていく。その様はまるでコドクで、一般に不快なものだ。

件のYouTubeにまつわるいざこざもそんな煮詰まった例の一つといえる。

だが、毒も時に薬となるし、薬とならないまでも見物になることがある。

例を挙げるまでも無いかもしれないが、『電車男』とかね。

AAなんかを見てるとその技術力は一種の芸能だと思える。

でも、圧倒的に中身の無い毒のが多いな。

本当に意味のある情報に辿り着くのに時間が掛かる。

鬼が出るか蛇が出るか。

どっちにしろ毒気が強すぎてほとんど近寄れんね。

インターネットという仮想の四つ辻に埋まる壷。それが2ちゃんねるなのだろう。