まんぼうシール/daily

今日、本屋で本を買ったら店員が、

「~、まんぼうシールを貼って宜しいですか?」

と訊いてきた。

正直、別のことを考えていたので前半を聞き逃していた。それで、首を傾げていると店員がてのひらでカウンターに貼られたチラシを指し示している。眼鏡を掛けていなかったので良く見えなかったが、「万引き防止~」みたいなことが見えたので何となく察して、

「良いですよ(どうせ剥がすけど、じっくり見てみたいな)」と答えた。

すると店員さん、かなりダサいマンボウのシールを貼ってくれました。

ダサい。これはダサい。驚くほどダサい。絶句。そのセンスに絶句。

チラシのコピーとシールの貼られた本を受け取り帰途に着く。

(…マン引きボウ止ね…ダサい)

ホント、ダサい。

んで、家に帰って検索してみた。→広報サイト

福岡県、福岡県警、福岡教育委員会、福岡県青少年万引防止連絡協議会

(社)福岡県少年補導員連絡協議会、福岡県書店商業組合が主体になってて、協力:リサイクルブックストア協議会、ってわけか。

万引きに悩まされてるのは解るけど、このデザインは無いだろ。

だって、ダサいもん

しかも、ご丁寧なことに、シールを剥がしてもマークが残るのな。

最悪じゃん。本が汚れたよ。

前に記事で書いたけど、紙の本が生き残るには装丁も大事にしなきゃならんというのに、ホント、このダサさは無いだろ?

愛書家ナメとんのか?

対応策考えてみたよ。

クーポンにすれば良いんだよ!

買った冊数しか売り払えないようにすれば良い。

クーポンは三種。漫画用と新書用と写真集用。

これが一致していなければ新古書店は受け取らない。

どんな本でも新古書店に持っていって新品の単行本以上の値になるヤツって無いからな。それで抑止効果は十分だろう。貼る必要は一つも無いし、使い回される可能性も低い。

ガキ共が、家に眠っているクーポンに目を付けた場合、それから、いじめられっこが無理矢理持って来させられる場合、が有り得るかな?

どちらにせよハードルは上がるだろう。

配る書店側も「必要ならお渡ししますが?」っていう形にして配布数を抑えることもできる。

カウンターでシール貼る手間が掛かるのも、客を待たせるからおざなりになる可能性もある。その点、クーポンなら冊数に合わせて綴りから切り取るだけだし、印刷コストも安い。

それから、不要なクーポン10枚で割引券と交換する、とかそういう正当な購入者優遇ってのも良いかもしれん。不要なクーポンが死蔵されるうちに悪いグループに渡ったらコトだしな。愛書家にメリットがあるシステムが必要だと思う。

それにクーポンなら追跡が楽だしな。書店協会の販売数とクーポン配布数、新古書店の買い取り冊数とクーポン受け取り数と配布数の収支を比較したら、協力の新古書店が本当に協力してるか判断する事も可能。

偽造発見のための無作為抽出での番号確認も可能。

てか、今のシール方式では偽造シールが出回った場合に対応不能…。

…何か、ここまで考えると、シールにしたこの取り組みの馬鹿ぶりが際立つな!ホント、馬鹿か!

ええ、ワタシ怒ってます!その浅薄さに!

貼られたシールですか?

なんとかキレイにこすり落としました。和紙タイプの柔らかい紙でよかった…。大事なコレクションが傷モノになるところだった…。

この怒りはイエスと言ってしまった自分への怒りでもあるのです…。

安易だった…反省。

油断してるととんでもないもの始まってるな、全く…。