Rosso & Nero/daily

結局の所、二年も前に着想した通りに、僕はそいつを殺してしまわないとここから離れられないのだ。

だから最初の小説はそいつの殺人事件でなければならない。

そいつは最も憎き者。

そいつは最も卑しい者。

下らない死と血のイメージをまとめて固めて具体化する。

それはとても怖いもの。

それはとても悲しいもの。