景観とまちづくり/一応…専門

時には専門分野について、簡単に考察を書いとこう。

まちづくりと景観は互いに互いを必要としている。

まちづくりはともすればソフト的な事業に終始し、目に見える成果を手にしづらい。

目に見える成果とは、何気ない瞬間に目に入り、関係者に達成感を、非関係者に活動への関心を惹き起こす。

目に見える成果が有るか無いかでは、活動の継続性に大きな違いが生まれる。

景観上影響度が高いものは公共物であったり、日常で意識されない文化的共通性そのものが物質化したものである場合が多く、多くの権利関係者が存在して合意形成を成し難い。

また、景観は高付加価値戦略であるため、コストパフォーマンスの関係性がわかりづらいことも困難さの一因となっている。

合意形成には、景観の価値を共有できるだけの大きな組織が必要であり、コストを度外視できるだけの精神的昂揚を必要とする。

まちづくりと景観が結びつくと、

景観はまちづくりに欠ける目に見える成果をもたらし、

まちづくりは景観に必要な合意形成の場とエネルギーをもたらす。

この補完関係の為に、まちづくりと景観は不可分であり、まちづくりのツールの中で景観は重要な位置を占める傾向にあると考えられる。

ってのはどうだろう?