迂回路/daily

椅子に座ってキーボードを打っていると、背筋が傾いているのが分かってそわそわする。

要は、ディスプレイに正対して、両肘を左右対称に置き、きちんと膝を揃えて腰掛けると、背すじがまっすぐになり、それで普段歪んだ状態に慣れている背中がむずむずと違和感を訴えるのである。

今も、むずむずする。

たびたびこのブログに記しているが、僕の骨格の歪みの原因は、骨盤にある。

それを修正するのに、内転筋を鍛える必要があるのだが、これがなかなか鍛えられない。

今すぐにでも背すじの修正にとっかかりたいが、骨盤がずれたままだとずれた骨盤の上に正しい背すじを乗っけるのは不可能である。

骨格の歪みというのは、無意識に楽をしようとして発生する。

それを修正するのに、なんと多大な注意を払わねばならないことか。

何だか迂回路を回っている気分だ。

しかし、過去のある点に立って迂回路に見えても、それは現時点では最短の道なのである。

さて、今日は朝からバイトで、15時にバイトがはけてから研究室へ行った。

市の試験がひと段落して、とりあえず七夕の発表までは研究に精を出そうと思っている。

それで、今日は3時間くらい地方自治についての知識を収集していた。

何だか行政学の分野に入り込もうとしていて、土木の範疇を逸脱しつつあるのだが、これも必要な事だと僕は考えている。

一見、迂回路のように見える。

そう、半年前に〆切に迫られている中でも、そう考えた。だから、この道を採らなかった。

しかし、やはりこれは迂回路ではなく最短路であるように今更ながら思われる。

僕の理解は全体を通して、細部に至る。それも、多くの細部に。

細部より入って、その積み重ねから全体を把握するのは苦手だ。

それは確かに迂回路だが、僕にとっては最短の道なのだ。

僕は、迂路を好む。