カルピス/のみもの
カルピス好きです。
喉が渇いて疲れている時、無性にこれが飲みたくなります。
甘酸っぱい味、少し喉に粘るような喉越し。
これを飲むと元気が出てくる気がします。
こんなに好きになったのは、高校時代の大運動会のせいです。
母校の運動会では、練習後にブロックの運営費で買ったカルピスが振舞われていました。麦茶もありましたが、カルピスの方が多かったです。
何しろ、原液のパックをケースで買えば、安く、大量に、ただの水より美味しい飲み物が造れますからね。
とりわけ、僕は1年生の時、エールという応援団をやらされ、その練習は苛烈を極めるものでした。炎天下で一日3時間大声だしまくり、ダッシュしまくり(罰走ね)、終わる頃にはもう喉はカラカラです。
そこにもたらされる、カルピス様様!
何かもう、ネクター!?
あのコロイド質が喉に絡んだ痰を切り易くするという意外な効果もあって、練習後のカルピスの美味さは僕の骨の髄まで沁み込んだのです。
カルピス、思い出の味。
さて、運動後に僕が、「あ~、カルピス飲みてぇ」と言うと、研究室の連中は「何でカルピス?あんまり喉潤わなくねぇ?」と胡散臭そうに僕を見ます。
また逆に、「市販のカルピスって薄くて美味しくないよね~」との言葉も聴きます。
全く、これだから坊ちゃん嬢ちゃんは困る。
「カルピスを飲んでも潤わない」、「市販のカルピスは薄くて美味しくない」、これらはどちらもおうちであんまり原液を薄めないで飲んできた方々のセリフですよ!
濃いカルピスを飲んで来たからこそ、「カルピスを飲んでも潤わない」というイメージが身に付いているのです。
濃いカルピスを飲んで来たからこそ、「薄いカルピスだから市販のカルピスはあんまり美味しくない」と感じるのです。
贅沢な!
あれで十分濃いですよ…適切な濃さですよ…。